静岡県沼津市にある長浜城跡の第一曲輪から
68日目:静岡県函南町〜静岡県沼津市
走行距離 38.2Km
今日行った沼津市の長浜城は、面白いだけでなく眺めの良い城跡でした。
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南の朝です。寝るまでは「静かでいいところだね」と話をしていたのですが、寝静まってから夜中3時過ぎまで1時間おきくらいに暴走族の兄ちゃんたちが爆音を立ててました。大分県など、今まで経験した騒音で眠れない道の駅を上回る騒ぎようでした。それでも大分県は取り締まっている雰囲気を感じていましたが、静岡県警は何をやっているのだろうと思いました。静岡県民として他県の方々に申し訳ないと思いました。静岡県や伊豆のイメージが、すごく悪くなりますよ。康友さん(県知事)、伊豆にも目を向けてくださいよ!
午前3時に、あまりにもうるさいので、どんな奴がやっているのかを見るのを兼ねてトイレに行きました。典型的な暴走族ルックの方々でした。3台が大爆音とともに次々と出発し、最後に若いおねーちゃんが乗った軽自動車が続きました。ナンバーを見たら大分ナンバーでした。「おー、いた」と思いました(笑)
と、あまりいい印象のない道の駅なのですが、ここは富士山がよく見えます。会社勤めしていた時に赤く染まる富士山を横目に出勤したことを思い出しました。当たり前のように思っていましたが、ここで写真を撮っている人たちを見ると贅沢な時間を過ごしていたのだなぁと改めて思いました。
今日は、長浜城跡を観に行きました。滋賀県にある長浜城跡ではなく、沼津市にある長浜城跡です。長浜城跡見学者駐車場に車を駐めました。
長浜城は、関東地方を治めていた北条氏が武田水軍との戦いに備えるために築いたと考えられています。内浦湾の沖に淡島があるので、攻められにくく、周りの水深が深いため、軍船が泊められる絶好の場所だったためです。
左下の現在地から上り、第四、第三、第二、第一曲輪と進み、直角に右側に折れて、曲輪A、B、Cと観て曲輪Aから第一曲輪の向こう側を左に回り降りてくるというルートです。それにしても、写真に撮ると、どうしてこうも立体感がなくなるのでしょうか。
長浜城跡の入口です。登り口は右側にあります。(駐車場は、その右側)
ここが入口です。
このような坂道を3分くらい登っていくと
第四曲輪に着きました。とても小さな曲輪です。尾根伝いに登ってこようとする敵をここで撃退する役目を担っていたと考えられています。
堀切を越えて、さらに進むと第三曲輪と第二曲輪の間にある堀切に出ます。
ここには、跳ね橋があったようですが、後に虎口に作り変えられたそうです。
長浜城で一番広い第二曲輪に着きました。掘立柱建物跡が見えます。
第二曲輪と第一曲輪の境には、半地下構造の櫓があったようです。今は展望台になっていました。
第二曲輪には、このような堀が掘ってありました。斜面に設けられた竪堀を登ってきた敵は、仕切になっている畝状の掘り残しに囲まれてこの堀に入ることができず、第二曲輪には容易に進入できない仕組みになっていたそうです。
第一曲輪です。
富士山と内浦湾がよく見えます。右に少し見えているのが淡島です。
内浦湾の全貌です。クリックで大きく出来ます。
この内浦湾に突き出たところに、曲輪A、B,Cと続いていました。この先、海まで行けそうでしたが、草が生い茂っていてやめました。戦国時代の水軍の拠点の多くは、陸地から離れた島に築かれていますが、この長浜城は全国的にも珍しい「山城の特徴を持つ水軍の城」と言われる所以だと思います。
第一曲輪の奥を回って下に降りました。そこには、安宅船の大きさを体感できるガイダンス広場がありました。
降りる途中に曲輪Kの野面積みが観られました。
瓦がたくさん落ちていました。ここには櫓があったのでしょうか。
安宅船とは、戦国時代に伊勢から瀬戸内にかけての海で使われ始めた大型軍船です。武田軍との戦が近づくと、長浜城の港には北条水軍の主力が集結してきました。全体の戦力は不明ですが、安宅だけでも10艘もあったと伝えられています。
安宅船は全長24.3mあったそうです。ここは、とても楽しめたところでした。天気が良い日に訪問されることをおすすめします。
次に、沼津市にある大瀬 有料駐車場(600円/2時間)に車を駐めて、大瀬崎(おせざき)に行きました。
ここは、ダイビングのメッカで多くのダイバーで賑わっていました。この人たちには寒いとか、まったく関係なさそうです。
大瀬神社の鳥居です。
ビャクシンの葉です。(赤いのはおみくじ)若い枝には、この針葉と言われる葉が多く、
大きな枝は鱗片葉と言われる葉が付いています。
引手力命神社(ひきてちからのみことじんじゃ、ひきたぢからのみことじんじゃ)、通称 大瀬崎神社です。引手力命を祀る神社は、全国でもここだけのようです。最初、記紀に登場する天手力雄命のことかなと思ったのですが、そういう説もあるものの、はっきりしないようです。
ここへは、この神社の参拝と彫刻を観に来ました。
特に、この海老虹梁は素晴らしいとしか言いようがありません。
すごいですよね。
天狗のようなのですが、なぜ天狗なのかは、はっきりしません。
神池の鯉に餌をやりたくて来たご満悦おばさんは、餌をやりながら大きく口をあける鯉を見て、ご満悦のご様子でした。
伊豆大瀬埼灯台です。
大瀬神社の御神木は、ここにある130本あまりのビャクシンです。
このビャクシンの下に祠があるのですが、よく見るとその前にハート(いや猪目というべきか)の石が置いてありました。
凄いビャクシンがたくさんありました。
ビャクシンの樹林としては日本最北端に位置するものだそうです。
ダイビングのメッカだけあって海が透き通っていました。
みんな楽しそうです。
以前、やまとべディアの「素晴らしい日本の景色」にまとめたもののリンクを載せておきます。ほとんど同じ内容ですが…。
沼津市にある煌めきの丘です。富士山のビューポイントであるだけでなく、
菜の花の時期には、下の畑に菜の花で文字が作られます。
沼津市にある出逢い岬です。
ここから、戸田(へだ)の港が見えます。
これは、砂嘴(さし)と言われる地形です。
戸田の漁港に着きました。戸田漁港直売所は新しく作り変えられていました。
今日のお昼は、沼津市にある「の一食堂」でいただきます。以前、タカアシガニをいただいて、それほど美味しいカニではないと知ったお店です。
海鮮丼(小鉢、漬物、味噌汁付き)1,760円です。
やはり、沼津は、お魚が美味しいんだなと再認識しました。ご満悦おばさんは、2,000円払ってもいいくらいだと、(請求されないことをいいことに)おっしゃっていました。
沼津市にある道の駅 くるら戸田に着きました。
今日のお風呂は、ここにある壱の湯500円に入ります。
所感:黒を基調にした少し高級感のある浴室です。ただし、お湯に知覚できる特徴はありません。
温泉諸元 泉質:ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉(低張性 アルカリ性 高温泉)、加水 不明、加温 不明、濾過循環 不明、消毒 不明、pH9.6、源泉温度 51.9℃、メタけい酸 43.9mg、炭酸水素イオン ーmg、ラドン ーx 10^-10Ci/kg、内湯2(10㎡、甕湯1)、露天1(2m x 3m)、洗い場13ヶ所、とろみ度 なし 、気泡 なし
今日は、ここに泊まります。
ここに泊まるのは9回目です。しかし、2年半ぶりでした。
では、また明日。