写真は京都市三千院にあるわらべ地蔵
2021年3月8日撮影
人間は考える葦である
有名なパスカルの言葉です。考えることは人間である証だと思います。自分は、ものごとを時間をかけて考えるのが好きです。振り返ってみると他人から教えてもらったことよりも自分で考えて気づいたことの方がより自分の身になっている気がします。
考えるための習慣を付けるよい方法としては、定期的にアウトプットする場を設けるようにすることだと思います。自分は会社に勤めていた時に定期的に朝礼の場で「考えるきっかけ」になる話をしていました。それまで朝礼で話す人は会社の方針や業績などを話すことが一般的でした。世の中の多くの会社がそうであると思います。しかし、自分は他人と同じことをしたくないという性格も相まって、もっと聞いている人の役に立つ話をしたいと思っていました。しかも、答えを伝えるというよりも、話をきっかけに考えてもらい、そしてその人にその人なりの気づきが生まれる、そのような話をするように心がけていました。
たとえば、この将来を誓い合ったカップルの話や
ここに出てくる時間の話
この中の鏡の話などがそうです。
しかし、これらの話は、まとまるまでに数ヶ月間かかり、考えて、考えて、考え抜いて話をしていました。
話をする当日の朝まで考えていたので内容が確定していませんでした。もちろん原稿もありません。話をする時まで考えて、その時点で思っていることを話していました。
毎回、納得のいく話が当日までにまとまるとは限りません。1週間前になっても、まったく話せる状態になっていないこともよくありました。そうすると、極度のストレスから不整脈になったりといろいろ体の不調を感じるようになりました。
面白いことに朝礼の話が終わるとすぱっとよくなるので、100%朝礼に対するストレスからくる不調であることはわかっていました。会社の方針や業績を説明すればすごく楽であることはわかっていました。しかし、貴重な時間を割いて話を聞いてくれる人たちのためになるようにと妥協をしませんでした。
これは、振り返って考えてみると自分のためにもすごくよかったと思っています。強制的に考えなければいけない状況を作ること、これは今でもすごく大事なことであると思っています。
今の自分にとって、このブログのコラムを書くことは、考えなければいけない状況に自分を追い込むことができるので非常によいと思っています。
考える時間を作ること、ひとつのことをずっと考えて、そして考えて、考え抜くこと、これがすごく大事なことだと思っています。
そのきっかけになるようなことをこのブログのコラムに書いていきますので、これからもよろしくお願いいたします。
「孫」が産まれると自分の周りのいろいろなことが「孫」を中心に回り出すことはわかっていました。やはり、その通りになりました(笑)
可愛さの引力に負けてしまって「自分のやるべきこと」を見失わないために、今日は基本に立ち返って考えることの重要性をまとめることにしました。