旅のひとつの楽しみに歴史博物館で学ぶことがあります。このブログでもいろいろな歴史博物館を取り上げてきましたけれども、小さな博物館でありながら内容が秀逸なところもあれば、国の施設であるにもかかわらず巧妙に嘘を事実と思い込ませる展示をするところもあります。
したがって、訪問するにあたっては事前に信頼に足りうる施設なのかを調べていかないと大変なことになります。
秀逸な博物館の例としては、ここにあげた高萩市歴史民俗資料館などがあります。ここでは、伊能忠敬が日本沿海輿地図を完成させる1821年よりも42年も前の1779年に改正日本輿地路程全図を完成させた長久保赤水の地図(複製ではなく本物)を観ることが出来ました。
そうかと思えば、非常に腹立たしいのが千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館です。写真を撮ってくるのを忘れたのですが、そこにはこのようなパネルがありました。(展示内容をそのままの表記で記載)
南京事件を報じる記事『LIFE』
1937(昭和12)年12月、南京を占領した日本軍は、約1ヶ月余りの間、南京城内外で略奪・暴行を繰り返し、婦女子を含む中国人一般住民および中国軍の投降兵や捕虜を大量に殺害した。この事件はアメリカの雑誌『LIFE』の速報などによって世界に伝えられた。日本でも外務省や軍首脳部には、占領直後から南京における事態の深刻性が伝えられていた。
非常に巧妙に仕組まれた歴史捏造パネルなのです。つまり、『LIFE』がこのように報道をしたというのは事実なのだと思います。しかし、そのLIFEが伝える内容は事実無根であり、それは多くの資料で証明されています。
このパネルを見た小中学生などは、この内容を事実と受け取り日本軍は昔このような悪いことをしたのだと受け取ることでしょう。実際、自分も大学生時代に朝日新聞のでっち上げ記事にうまく騙されたうちのひとりです。自分は、その後、この事件に関する多くの資料を調べた結果、朝日新聞の言っていることは事実ではないという確証を持ちました。
国民の税金を使って作られた国立の博物館ともあろうところが、このような日本を貶めるような展示をしているわけです。腹が立ってしょうがないので戻ってきてからいろいろ調べました。同じようにこのパネルを見て憤りを感じた人がいること、関係部署にクレームを入れた人がいることなどがわかりました。また、いろいろと調べているうちに誰がこういう展示にしたのか、何となくわかったような気がしたのでした。どの分野にもワルがいるのですね。
今度、北海道に行きます。
そこには、200億円の税金を注ぎ込んで建てられた「ウポポイ」という国立の施設があります。アイヌ文化と偽って怪しいものを展示していると言われています。アイヌ文化について学びたいものの何が本当で何が嘘なのかを知った上で見なければ騙されてしまうと思い少し調べました。
その結果、ウポポイには行くのをやめようと思っています。想像以上に酷いところだ思いました。
こんなことで、日本の将来は大丈夫なのでしょうか。