旅レポート

平取町アイヌ工芸 伝承館ウレㇱパ、二風谷コタン、二風谷工芸館、二風谷アイヌ文化博物館、沙流川歴史館、二風谷ダム

北海道平取町の二風谷アイヌ文化博物館にある
トゥキパスイ(棒酒箸)

本日のサマリー

58日目:北海道新ひだか町〜北海道むかわ町

走行距離:113.5Km

今日は平取町の二風谷(にぶたに)でアイヌに関する調べ物をしていました。昼間は暑くてたまりませんでした。

道の駅 みついしの朝です。

曇りですね。

トイレの横に古墳のような高台がありましたので、歯を磨きながら上ってみました。

道の駅の裏側はキャンプ場のため立入禁止になっていたのですが、その後ろ側がすぐ海でした。そりゃそうですよね。ずっと山の中にいたものですから、すっかり忘れて山の中のつもりでした。万が一の時の車での避難ルートを調べるのを忘れていました。

温泉側の駐車場までそれになりに車が駐まっていました。

新冠町にある道の駅 サラブレッドロード新冠に立ち寄りました。

ここはサラブレッドの町で、やはり何と言ってもハイセイコーです。銅像がありました。一昨日、サラブレッドの系統を調べるのにハイセイコーの例を探したのですが、笑っている人がいましたけれど、歴代の名馬といえば、必ず名前が上がる馬のひとつですよね。

ここの道の駅は3年前に泊まったことがあります。周りにはコンビニなどあって便利な道の駅だと思います。

二風谷町にある二風谷生活館の前の駐車場に車を駐めました。

平取町アイヌ工芸 伝承館ウレㇱパに行きました。

体験をする施設でしたので、すぐに出てきました。

萱野茂 二風谷アイヌ資料館400円です。この後に行く二風谷アイヌ文化博物館との共通券が700円でした。

ここは約50年前の昭和47年(1972年)に開館した施設で、萱野茂さんが収集したアイヌの民具及び、萱野茂さんと交流があった世界各地の民族の土産品や生活用具などを収蔵展示しています。

受付の方に今自分が持っている知識が正しいのか聞いてみました。

  • 木彫りの熊はもともとアイヌが彫っていたものではない。
    →Yes
    八雲町で当主をしていた徳川義親が冬の間の収入源として奨励したもので、それを後にアイヌが真似して民芸品となった。
  • チャシ(シャシ)は、アイヌが自ら集まって作った城であるという説と倭人がアイヌを集めて囲うための施設だったという説があるけれども、どちらが正しいのか。
    →どちらもNo
    チャシには、城という意味と柵という意味があって、アイヌが自分たちのところに向かってくる者(アイヌでも倭人でも)を監視するための場所である。城と言ってイメージするものとは異なる。
  • アイヌは金属加工技術を持っていなかった(ただし、修理をするくらいのことは出来た)と思っているけれど正しいか。
    →Yes
    1600年頃の遺跡からフイゴが出土しているので、簡単な修理などは出来たけれど最初から加工して作るようなことはほぼ出来なかったと思われる。沙流川歴史館に出土したフイゴが展示されているので観に行ってみるといい。(この後、訪問)
  • ウポポイに関しては、まだ行っていない。それは、北海道にあるほぼすべてのアイヌに関する施設を廻って、自分なりに正誤が判断できる知識を着けてから行きたいと思っているが、どう思われるか。
    →ウポポイは国立とは言っても、まだ3歳であり、いきなり資料を集めようとしても難しいと思う。(ここは約50歳)あと50年くらいしたら古くなっていいんじゃないのとウイットに富んだ回答を頂いた。某博物館で似たようなことをダイレクトに聞いて怒られたことがあるので、丁寧な質問を心がけた結果の回答。

ここで聞いたことがすべて正しいとは思っていませんが、貴重な話を聞くことが出来ました。これからもいろんなところを観て、聞いて知見を着けていきたいと思っています。ちなみに、北海道で一番古いアイヌ関連の施設は先日訪問した川村カ子トアイヌ記念館だそうです。

ここには言語学者の金田一京助さんも調査に来られており、歌碑を昭和43年(1968年)に建立されていました。

物も言わず 声も出さず
石はただ 全身をもって
おのれを 語る

この石はチャートですかね。

平取町にある二風谷コタンの駐車場に移動しました。

チセ(家)がたくさん建っていました。ただし中には入れないようでした。

二風谷工芸館です。無料で彫り物の体験が出来る施設でした。お誘いを受けましたが急いでいましたので丁重にお断りしました。

共通券を買った平取町立二風谷アイヌ文化博物館です。

アイヌの道具が沢山展示してありました。

フイゴが展示されていると聞いた沙流川歴史館(無料)に行ってみました。

これが、フイゴの羽口です。羽口はフイゴの一部で炉に差し込む送風管の一部です。これだけで、フイゴの一部と言えるのか疑問だったので、質問をしたところ文献を見せていただきました。おそらくそうだったのであろうと言うことと、修理だけではなく砂鉄から鉄を作るようなことも規模は小さいもののやっていたかもしれないと言うことがわかりました。いずれにしても交易品で得た金属の加工が主体であったようです。

今日のお昼は、平取町にあるドライブインユーカラでいただきました。料理が運ばれてくる前に汗だくになりました。

じゃーん!

カツラーメン1,300円です。熱い、暑いと汗だくになり「サウナじゃ、これは」と思いながら食べました。

カツが厚みがあるものの、高知県梼原町にあるまゆちゃんの台所で食べた味噌カツラーメンの方が自分としては美味しいと思いました。

やさい炒め定食900円です。味がちょっと薄かったそうです。

平取町にある二風谷ダムに行きました。堤高32.0m、堤頂長550.0mの重力式コンクリートダムです。全貌を観たかったのですが、これが精一杯でした。美しいダムです。

ダムを観に行った時の風が涼しくて、まるでサウナを出て水風呂に入ったかのように整いました(笑)

むかわ町にある道の駅 むかわ四季の館に着きました。

ここの道の駅はキャンピングカーが駐められる位置が指定してあったはずだと貼り紙を探しました。出入り口の内側に貼ってありました。もっと分かるところに貼ればいいのにと思います。

今日のお風呂は、ここの道の駅にあるむかわ温泉 四季の湯 520円(雑誌HOのクーポンで1人無料、JAFでもう1人は100円引き)です。

所感:緑がかった茶色をしたお湯です。ヨウ素のような香りがします。

温泉諸元 泉質:含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉(高張性 中性 低温泉)、加水 不明、加温 不明、濾過循環 不明、消毒 不明、pH7.4、源泉温度27.5℃、メタけい酸 108.6mg、炭酸水素イオン 566.1mg、内湯1(4m x 9m )、外湯2(3m x 3m、φ3m 薬用湯(アロエ)ジャグジー付き)、サウナ1(5人 x 2段 ドライ)、水風呂1、洗い場19ヶ所、とろみ度 なし、気泡 なし

いつもは、温泉諸元を頭に入れてくるので、落ち着いて入れていません。今日は、昨年のものが、そのまま使えるのでお湯を楽しむことが出来ました。

今日は、ここに泊まります。

では、また明日。

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