長野県塩尻市にある矢彦神社
69日目:長野県塩尻市〜長野県伊那市
走行距離 41.8Km
今日参拝した小野神社と矢彦神社は、見応えのある神社でした。

道の駅 小坂田公園の朝です。

朝方(予報では晴れなのに)雨がパラッと降ってきました。
夜中、寝ていると、蒸気機関車が「シュッ、シュッ、シュッ」と音を立てて走っていました。ここは道の駅であり蒸気機関車が走るわけがないと思ったところで、

昨日書いたこのパネルが風で音を立てていることに気づきました。

昨日、避けたほうがよいと書いたP東2の駐車場に駐めたのです。この写真を撮るために立っている位置です。これだけ離れていても音が聞こえるのです。昨日の夕方、真ん中の白い車のところに駐めていた人は、この音が鳴るなり移動されました。ここに泊まった人は明け方、この音がなってびっくりしたでしょうね(笑)
ところで、これまで木曽路を通って岐阜県から長野県まで移動してきました。これから静岡県に向かうのですが、今まで何度も走っているにも関わらず、まだ通っていないルートがあることに気づきました。地図をよく見ていると、もっと基本的な間違いをしていることに気づいたのです。
日本アルプスは、1本の山脈で、北から北アルプス、途中から中央アルプスに変わり、どこかからか南アルプスに変わるのだと思っていました。大間違いでした。

このように、カタカナの「ミ」を逆にしたように並んでいました。赤が北アルプス、黄色が中央アルプス、青が南アルプスでした。ここに来るまで、通ってきた木曽路は赤と黄色の間を通る道でした。そして、今いる塩尻市から富士山に向けて走って帰るのがいつもの道でした。なんと、黄色と青の間を通る道があったのです。今まで何を見ていたのだろうと思いました。これからこの伊那街道(三州街道)を通って静岡県に向かいます。
あわせて、この大地のシワのような山脈はどうしてできたのだろうと言う疑問が湧いてきました。中央構造線は黄色と青の間を、糸魚川静岡構造線は、青の右側を通っています。南アルプスは、フィリピン海プレートに押されて、北アルプスは、北太平洋プレートに押されて隆起したのかなと思いました。違っていました。
中央アルプスと南アルプスは、北太平洋プレートが西方向に向かってユーラシアプレートを押すことによって、東西方向の圧縮力が働き、それぞれの山地の東側に逆断層が生じ、その活動により、水平方向の圧縮力が、上への上昇力と転化して、山地が上昇したことが解っているそうです。
ところが、北アルプスの隆起メカニズムにはまだ不明な点が多いようです。有力と見られる説によりますと、約250~150万年前に現在の北アルプスの地下に大規模なマグマだまりが形成され、そのマグマの浮力により、マグマ直上の地面が隆起して、標高約1000mほどの低い山並みが形成されました。約130年前~(現在?)までの間、北アルプス地域は東西圧縮応力場となり、先ほどの地下への高温のマグマの影響で地殻上部が力学的に脆弱となっていたこともあり、「座屈変形」(薄いプラスチックシートを両側から押すと、ぐにゃっと山なりに曲がるような様式の変形)を起こし、結果として東西圧縮力が山地を上昇させる力となって、北アルプスが約3000mレベルまで急速に隆起したと考えられていました。
まあ、そんなわけで、できちゃった日本のシワの間を走って帰ります。右を見れば中央アルプス、左を見れば南アルプスという贅沢なドライブを楽しみながら…。

塩尻市にある小野神社の駐車場に着きました。

塩尻市にある小野神社(信濃国二之宮)です。ここからギャラリー形式で掲載します。(クリックで多くできます)
- 永禄7年(1564年)武田勝頼が戦勝祈願のため寄進した梵鐘を収めた鐘楼。梵鐘は5月6日まで山梨県立博物館へ貸出中
- 大正時代中期に作られた1,200坪の池泉回遊式庭園
- 土俵
- 資料館。開館まで2時間あり拝観せず。300円
- 神楽殿
- 夫婦杉。手前は日露戦争慰霊碑
- 境内社(天神社、宗像社、子安社、稲荷社)
- 神明造に向拝が付いたような造りの拝殿
- 正面に鞭懸があるこの向拝が何と言う向拝なのかわかりません
- 立派なしめ縄です。大麻ではなく藁でした
- 横に回廊のようなものが付いていました
- 銅板葺切妻造平入の勅使殿
- 右から八幡宮本殿、本殿、副本殿。すべて一間社流造

小野神社の隣にある矢彦神社(信濃國二之宮)です。
こちらもギャラリー形式で掲載します。
- 床の高さが目の高さと同じくらい大きい神楽殿
- 彫り物含めてとても美しい神楽殿
- 銅板葺切妻造平入りの勅使殿
- 拝殿・回廊
- 向拝
- 向拝下
- 三手先、彫刻、どれも素晴らしい
- 透かし彫り
- 透かし彫りの拡大
- 海老虹梁(左)
- 海老虹梁(右)
- 神棚左の彫刻
- 神棚右の彫刻
- 左側面
- 右側面
- 脇障子(左)
- 脇障子(右)
- 本殿
鳥肌が立つくらい素晴らしい神社でした。次回は資料館を訪問したいと思いました。

右手に中央アルプス、左手に南アルプスとなるはずが、黄砂で真っ黄色の世界で山は何も見えませんでした(笑)

伊那市にある高遠城址の駐車場は、そろそろ開花する桜の祭りの準備のためか満車で立入禁止となっていました。そのため高遠ダムの横にある駐車場に車を駐めました。

高遠ダムです。堤高 30.90m、堤頂長 76.10mの重力式コンクリートダムです。

白山橋から観た高藤ダムです。ダムから歩いて高遠城址公園に行きました。

信州高遠美術館の近くにも、美術館・高遠城址公園共用の無料駐車場がありました。ここに駐めれば良かったです。

南ゲートから入りました。もうすぐ有料になる雰囲気でした。今日は、まだ桜が咲いていないので無料でした。

白兎橋を渡り

空堀を観て

本丸跡に着きました。

太鼓櫓です。

本丸跡には新城藤原神社がありました。

御祭神は仁科五郎盛信、藤原鎌足っぽいです。

高遠城下、本町の問屋役所にあった問屋門です。

高遠閣です。中は観ませんでしたが、町民の集会場及び観光客の休憩施設として建設された施設だそうです。

桜が咲くと、人でいっぱいになるのでしょうね。ここは、吉野山と弘前城とともに、日本三大桜の名所なのだそうです。観たかった気もしますが、人がいっぱいいるのは好きではありません。

いろいろと準備が進んでいました。

もうすぐですね。

伊那市にある美和ダムを観に行きました。黄砂でよく見えません。

美和ダムの土砂バイパストンネル吐口です。

ダム湖側から観た美和ダム

ダム湖

美和ダムは、堤高 69.1m、堤頂長 367.5mの重力式コンクリートダムです。

堤体をもっと下から撮りたかったのですが、これ以上は立入禁止でした。

天端です。

おそらく、黄砂がなければ素晴らしい景色となったはずです。

伊那市にある道の駅 南アルプスむら長谷に着きました。

ゆとりのある駐車場です。

今日のお昼は、ここの道の駅にある「お食事処よってかし」でいただきました。

ここで売っているラー油です。いろんな味のラー油が使えるようになっていました。

本日の定食 鶏のトマト煮1,000円です。トレーの上のものがそれで、右にある小鉢類は、自由に取ってもよいとなっていたものです。

トマト煮です。家に帰ったら作ってみようと思うくらい美味しかったです。

これは、長芋の煮物です。これがまたすごく美味しいのです。味は醤油の薄味です。

野沢菜の煮物です。ちょっと甘い味付けでした。辛いものと思っていました。

外の景色を観ながらいただきました。

今日のご満悦おばさんは、うどん定食 きのこうどん1,000円です。うどんは、普通に美味しかったようです。トレイ内がその内容で、左側はサービス品です。
高いなぁとご立腹おばさんになるところが、「ご自由にお取りください」を見つけ遠慮というものを知らないおばさんは、ご満悦おばさんになっていました。

ここは、自然の中にある道の駅と言った感じです。
今日は、ここに泊まります。
では、また明日。