旅レポート

大船遺跡、函館市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡、恵山岬灯台、海峡展望台、恵山道立自然公園

北海道函館市にある縄文文化交流センターの土偶

本日のサマリー

66日目:北海道森町〜北海道函館市

走行距離94.6Km

今日は縄文時代に思いを馳せた1日でした。

道の駅 つど〜る・プラザ・さわらの朝です。曇りです。

鹿部町にある小板商店で食材を調達した後、鹿部町にある道の駅 しかべ間歇泉公園に立ち寄りました。ここは、風向きが悪いと間歇泉が駐車場の方に降り注いでくるのです。間歇泉はナトリウム塩化物泉だと思いますので、車にかかるのは嫌ですよね。

函館市にある大船遺跡駐車場に車を駐めました。

大船遺跡管理棟で少し学んだ後に、

史跡 大船遺跡をガイドさんと一緒に見て回りました。ここ大船遺跡は、縄文時代前期後半〜中期(約5,500~4,000 年前)の遺跡です。その間の竪穴式住居の移り変わりを観ることが出来ます。

一番古い竪穴式住居です。手前が入口で奥が祭壇です。その手前が火を扱うところです。

ここは、住居跡をお墓として活用した跡が残っています。

炉が先ほどのものより大きくなっています。

竪穴式住居が重なり合っています。

これは、竪穴式住居が200年ほどの差をおいて作られたもので、もともとの住居が重なっていたわけではありません。

大船遺跡の竪穴式住居の中でも新しい住居です。奥の祭壇側が伸びて船のような形になっています。なぜ伸びたかはわかっていません。

炉の後は二重になり、さらに大きくなっています。手前の丸いところには胎盤を埋めた痕跡が残っていて、子供を大切に育てる風習の跡ではないかと思われているそうです。

盛土遺構です。長い期間にわたり大量の土器や石器などが捨てられ、周囲より高く盛り上がった場所です。火をたいた跡や人骨が発見されることがあることから,単なるゴミ捨て場ではなく,道具や食べ物の魂を送る場所ではないかと考えられています。大船遺跡の盛土遺構からは、マグロ・サケなどの魚類やクジラ・イルカ・シカなどのほ乳類の骨、クリ・クルミなど植物の残りが見つかっており,当時の人々の食生活がうかがえるそうです。

栗の木がたくさん植えてありました。縄文時代にも栗の木があったものと思われています。

函館市にある道の駅 縄文ロマン 南かやべに着きました。ここはWiMAX +5Gが使えません。ここには函館市縄文文化交流センター300円があります。以前来た時には閉館中で観ることが出来ませんでしたので、今回拝観しました。

縄文時代早期の墓から出土した漆糸製品です。遺体は腐食により残っていませんが、仰臥屈葬と思われており、頭部、両肩、両腕、両脚に当たる部分から漆糸製品が発見されました。放射性炭素による年代測定(AMS)によって、約9,000年前に作られたものとわかりました。これまでは中国長江文明の河姆渡遺跡から出土したものが最も古く(約7,000年前)日本の漆は中国から伝わったものと考えられていましたが、この発見によって日本が漆文化の発祥の地である可能性が高まったのだそうです。

赤漆塗り注口土器(複製)です。

ここの出土品には少し変わった縄文土器が多いです。

アスファルトの塊と、アスファルトが付着した土器です。アスファルトは石油鉱床地帯に産出するもので世界的にも最も古くから利用された鉱物資源です。メソポタミアでは建物の補強として、エジプトではミイラ作りなどにも使われていました。縄文時代にはその膠着性を利用して壊れた土器の補修や弓矢の矢柄と石鏃の接合など、おもに接着剤として使われていたそうです。どこで算出したものなのかはわかりませんでした。

アスファルトが付着した土器です。

ヒスイ製装飾品です。ヒスイは日本に最も馴染みのある宝石であり、その利用の歴史は縄文時代にまで遡ります。

原産地については長らく不明でしたが、現在は縄文時代の遺跡から出土するヒスイのほとんどが新潟県糸魚川市姫川周辺のものであることがわかっています。

足形付土版です。文様を付けた粘土板に子どもの足形を押し付けたもので、今から約6,500年前の墓から出土(垣ノ島遺跡17点、豊原4遺跡5点)しました。なかには、裏面に手形が付いているものもあります。幼くして亡くなった子どもの足形や手形を写し取り、紐を通して住居の中で吊るしていたものと考えられると書いてありましたが、亡くなっていることが、なぜわかるのだろうと思いました。

国宝「土偶」です。1975年の夏、農作業をしていた地元の主婦によって偶然発見されたものです。中が空洞に作られた「中空土偶」に属しています。また、“南茅部の中空土偶”という意味から「茅空 (カックウ)」の愛称でも呼ばれています。中空土偶としては国内最大で、造形的にも優れていることから昭和54年(1979年)に重要文化財に指定され、その後平成18年(2006年)に実施した出土地点の発掘調査を経て、平成19年(2007年)6月8日に北海道初となる国宝に指定されたそうです。見つけたおばさんもびっくりしたでしょうね。国宝になるんですから。

ここの裏には史跡 垣ノ島遺跡があります。以前、観たことがありますので、今回は全貌を観ただけにとどめました。

今日のお昼は、近くのお店が定休日のお店ばかりでしたので、函館市にあるローソン 南かやべ店で中村屋カツカレー(中辛)646を買って車の中で食べました。

その後、函館市にある恵山岬灯台に行きました。以前、来たことがあるのですが、どのようなところだったのか思い出せませんでしたので行きました。

思い出しました。遠くを津軽海峡フェリーが航行していました。青森から室蘭に行く便ですね。

函館市にある海峡展望台に行きました。偶然、親子の鹿がいました。ぴょんぴょんおばさんが、ぴょんぴょん飛び跳ねて気を引こうとしたものだから、驚いてすぐに逃げてしまいました。

ここから下北半島や大間が見えるのですが、霞んでいてかすかにしか見えませんでした。

振り向けば恵山が近くに見えます。

函館市にある火口原駐車場まで行って、恵山道立自然公園を少し散策してみました。

凄いところです。20分ほど登ったところで、頂上までどれくらいかを訪ねたところ1時間位かかるとのことでしたので、また出直すことにしました。ここは、面白そうなので、早い時間にゆっくり時間をかけて散策したいと思います。

今日のお風呂は、函館市にある恵山福祉センター300円です。

所感:町の銭湯風の浴室です。お湯は乳褐色(透過度15cm)をしています。

温泉諸元 泉質:ナトリウムー塩化物温泉(低張性 中性 高温泉)、加水 不明、加温 不明、濾過循環 不明、消毒 不明、pH7.0、源泉温度 51.9℃、メタけい酸 175.3mg、炭酸水素イオン 644.4mg、硫酸イオン 867.2mg、ラドン ーx 10^-10Ci/kg、内湯225㎡、5㎡)、洗い場9ヶ所、とろみ度 なし、気泡 なし

函館市にある道の駅 なとわ・えさんに着きました。

すぐ後が浜辺になっています。

隣は1張り300円のキャンプ場です。

今日は、ここの道の駅に泊まります。

では、また明日です。

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