旅レポート

伊萬里神社、伊万里市陶器商家資料館、伊万里・鍋島ギャラリー、武雄神社、武雄の大楠

佐賀県伊万里市にある伊万里・鍋島ギャラリー
染付竹葉文皿

道の駅 伊万里「伊万里ふるさと村」の朝です。雨がかなり降っていました。訪問先の開館時間の関係で出発を遅くしたのですが8時を過ぎた頃に止みました。

伊万里市にある伊萬里神社に行きました。車は伊萬里神社駐車場(無料)に駐めました。

鳥居がたくさんありました。その鳥居をくぐって行くと、

楼門があります。

そこから石段を登っていくと

境内に着きます。

本殿です。

田道間守命を祀る境内社の中嶋神社です。

むすびの大楠が楼門の横に生えてました。樹齢250年と350年の楠木がしめ縄で結ばれていました。むすびという意味は、縁を結ぶ(恋愛・商売・事業)と実を結ぶ(子宝・合格・成功)の意味があります。

その後、車を伊万里市営中央駐車場(最初の30分100円、以降30分毎50円)に駐めて散策しました。

伊万里の町には、いたるところに磁器の人形などがあります。

伊万里市陶器商家資料館 無料です。ここは、江戸時代後期の文政8年(1825年)に建てられた陶器商家 犬塚家の住宅を使用した資料館です。当時、このあたりにはこのような陶器商家が80ほど軒を連ねました。

これは、右が磁器の材料になる天草陶石で、左が釉薬の原料になる対馬釉石です。今回、唐津焼、有田焼、伊万里焼の違いを知りたくて、いろいろ教えていただきました。唐津焼は陶器でおもに粘土を多く含む焼き物で赤っぽい色をしています。一方、有田焼、伊万里焼は磁器で上記の材料を使用して作ります。江戸時代には、伊万里には伊万里津という港があり、有田焼を伊万里に持ってきて船で日本中や海外に出荷していました。これによりイマリ(古伊万里)の名前が広がりました。つまり、古伊万里という骨董的な価値を持つ磁器は、実は有田焼のことだったのです。

当時、伊万里には民間の窯元はありませんでしたが、鍋島藩お抱えの窯元がありました。ここでは、将軍献上や、諸藩への贈呈用の焼き物を焼いていました。鍋島焼という伊万里焼です。今は当時の鍋島藩お抱えの窯元の流れを組む窯元が伊万里焼(鍋島焼)として磁器を作っています。

これは、皿や茶碗などを輸送する際に、梱包専門の職人さんが藁を使って荷造りしたものです。

この犬塚家のような陶器商家のもとには、諸国の陶器商人たちが買付に来るのですが注文品が出来上がるまで、普通1〜6ヶ月も滞在していました。

その陶器商人たち(4〜5人)がこの部屋で寝泊まりをしていました。

この箪笥は、家にくくりつけのもので、このような収納がたくさんありました。

商人が長期滞在するための衣服や道具を入れるためです。

陶器商人は伊万里から磁器を買い付けるだけでなく、それぞれの地元から商品を持ってきて、ここ伊万里に卸していました。その荷物を2階に運ぶための滑車です。

陶器商人が滞在する間、この部屋で食事をし、夜は家族で接待をしました。鍋島藩は伊万里津に遊里を置くことを認めなかったので、地元商人たちは彼らを招いて国学・漢学・書画・和歌・俳諧などをもって接し、また商家の子女たちは、琴・三味線・舞踊などを修めて旅商人たちを慰めたと言います。

お茶も点てられるようになっていました。

古伊万里とは、有田焼きのことだったということ、その当時の鍋島藩お抱えの窯元の流れを汲む人たちが鍋島焼(伊万里焼)を作っているということを知りました。せっかくなので、伊万里・鍋島ギャラリーでやっている鍋島・古伊万里展(無料)を観て行ってはどうかと勧められましたので行ってみました。

駅の近くにある伊万里・鍋島ギャラリーです。

鍋島・古伊万里展をやっていました。

厳かな展示場でした。

今まで陶磁器を観る目を養っていませんでしたので、よくわかりませんでした。これから興味を持って観たいと思います。

交差点の角に「伊万里色絵婦人立像」がありました。

寛文期(17世紀後半)の風俗画を特徴づける美人画の様式が古伊万里のモチーフになり美人像の様式として定型化しました。

今日のお昼は午前中勉強しすぎたので、これから探すのも大変で手っ取り早く、はま寿司 伊万里店にしました。(食レポを期待されている方々、すみません)

武雄市にあるマルキョウ 武雄店で食材を調達した後、武雄市にある武雄神社に行きました。車は参拝者駐車場(無料)に駐めました。

ここは、立派な石垣ですが、昔はお城だったのではないかと思います。

木造ではなく、コンクリート製の拝殿です。

本殿です。

大楠の道を進んでいくと、

樹齢3,000年の武雄の大楠がありました。立派です。

今日のお風呂は、武雄市にある武雄温泉に行きました。車は、武雄温泉駐車場(無料)があります。入り口に国指定重要文化財 楼門があります。

複数の温泉が一箇所に集まっていました。蓬莱湯に入る予定だったのですが、この看板を観て、明治9年に出来た元湯に入ることにしました。

武雄温泉 元湯500円
所感:現在使用されている温泉施設の建物としては、日本最古のもの(明治9年に建築)です。壁から上が木造で天井は2階ぶち抜きを越える高さです。
温泉諸元 泉質:アルカリ性単純温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)、加水 なし、加温 なし、濾過循環 なし、消毒 なし、pH不明、源泉温度 44.5℃、メタけい酸 48.8mg、炭酸水素イオン 359.8mg、内湯2(3m x 4.5m ぬるめ 40〜42℃、3m x 4.5m あつめ 44〜45.5℃)、洗い場13ヶ所、とろみ度 なし、気泡 なし

いろいろな温泉に入ってきましたが、これほどウィットに富んだ注意文句を見たことがありません。絶対施錠しますよね。

ここの建物が温泉の建物としては日本で一番古い建物であることを知ったのは、お風呂から上がって待ち合わせをしている時でした。助手が気づきました。

ここに入ることが出来てよかったです。

ちなみに、武雄温泉新館も国指定重要文化財です。

武雄市にある道の駅 山内に着きました。今日は、ここに泊まります。

今日も勉強になった1日でした。

では、また明日。

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