つぶやき

上野東照宮、東京国立博物館

東京都台東区上野公園にある東京国立博物館

東京散策の2日目(5/22)は、東京国立博物館です。日本中の博物館を観て回っているので日本で最も歴史があって所蔵数も12万件(展示は3,000件)という日本一の博物館を観てみたかったからです。開館が9:30からでしたので、その前に以前来たことがある上野東照宮を参拝することにしました。

上野東照宮は、台東区上野恩賜公園内にあります。

唐門の奥に入母屋造 平入 千鳥破風 唐破風向拝付きの拝殿が観えます。その奥に幣殿と本殿があるようですが唐門の外からは観ることができません。拝観料500円で社殿を外部から観ることができますが、内部は非公開のため拝観しませんでした。

ここ上野東照宮は、家康の遺言にもとづき寛永4年(1627年)に藤堂高虎が自分の屋敷内に創建しました。現存する社殿や唐門は慶安四年(1651年)に三代将軍・家光が改築したものです。御祭神は徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公になります。

この唐門は、正式名称を唐破風造り四脚門といいます。

両側にある昇り龍、降り龍は左甚五郎の作です。

参拝を終えた後、東京国立博物館(1,000円)に入館しました。特別展「法然と極楽浄土」も込みで2,100円なのですが、今回は平常展のみ観覧します。まずは本館です。1階はジャンル別展示になっており、2階が時代別展示になっていました。

まず、2階から観て回りました。本館エントランスの大階段は大理石がふんだんに使用されており格式の高さを感じます。

ここからは博物館の展示に関して少しだけ紹介します。最初の展示品がこちらになります。家形埴輪には、やはり鰹木が載っていますね。屋根の下の円筒形のサイロみたいなものは何でしょうか?この埴輪は群馬県伊勢崎市今井で出土した6世紀のものだそうです。

山梨県甲府市にある甲斐銚子塚古墳から出土した鼉龍鏡(だりゅうきょう)です。4世紀に作られたものです。以下の記事に銚子塚古墳を訪問した時のことが載っています。

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海獣葡萄鏡がありました。奈良県五條市で出土した7〜8世紀のものだそうです。文様の表現が不鮮明であることから、唐鏡から形を取って作ったもの(踏返し鏡)ではないかとみられています。

8割以上が外国から来られた方々でした。

これは根付と呼ばれるもので高円宮様が集められていたものです。根付は印籠や煙草入れなどを帯から提げる際に紙の端につけた留め具です。江戸時代の日本社会において、実用的な装身具として幅広い人気を得ていました。提げ物を身につける習慣は、明治時代の洋装や紙煙草の普及に伴い失われてしまいました。

館内は写真撮影可なのですが、一部の展示品が撮影不可となっていました。この天王立像(10〜11世紀)は撮影可だったのですが、この近くにあった同じような金剛力士像は撮影不可でした。

右にある愛染明王坐像を収める厨子(13世紀)です。

アイヌ関連の展示もやっていました。北海道栗山町で出土したものらしいです。アイヌ鍬形と呼ばれているものらしく

アイヌ語でペラウシトミカムイ(へらをお持ちになる宝の神さま)などといわれる、古い兜の鍬形を模したもので、病気をなおす呪具として用いられました。伝世するものはなく、本例も偶然に畑から発掘されました。

と書いてありました。

アイヌは金属加工技術を持っていませんので、和人からの交易によって手に入れたものだと思います。アイヌが大切に使っていたのはわかりますが、アイヌが作ったものと勘違いしない展示をしてほしいと思いました。

5種類のスタンプをはがきサイズの用紙に重ねて押すとご覧のような浮世絵ができるというものがあり、外国の方々に好評を博していました。絶対やりたいと気合を入れて望んだご満悦おばさんは、最後に押した黒が少しずれており、「おー!」となるところが「あぁ〜」となっていました。(写真は、ずれなかった自分の作品)

本館の1、2階を観終わるとお昼の時間になりました。もう十分に観たと思ったのですが、まだ半分も観終わっていませんでした。

今日のお昼は、博物館の東洋館別館にあるホテルオークラ レストラン ゆりの木でいただきました。天麩羅そば(冷)1,500円です。全体的にお値段高めのメニューの中では、これが一番コスパが高いかなと思いました。天ぷらがさくさくで美味しかったです。ご満悦おばさんは、天ぷらにキスが入っていることにいたくご満悦のご様子でした。

午後は、東洋館から観ました。ここは中国、朝鮮半島からインド、エジプトまで東洋の美術と工芸、考古遺物を展示した施設です。

ここは地下1階から5階まであります。(このブログを書いていて地下1階にも展示物があることを知りました。シアターだけだと思って行きませんでした)

中国の仏像の数々です。

方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)の一種である方格規矩鳥文鏡です。1〜2世紀に韓国で出土したもののようです。

続いて、平成館1階にある考古展示室に移動しました。

これらは先ほどの鏡と同じ甲府市の甲斐銚子塚古墳から出土した三角縁三神四獣鏡と変形画文帯環状乳神獣鏡です。

この家形埴輪にも鰹木があります。

この6枚は熊本県の江田船山古墳から出土した鏡です。左上の1枚は模造品で、残る5枚は国宝です。江田船山古墳に行った時の記事がこちらになります。

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へとへとになりながら、次の法隆寺宝物館に行きました。ここには約300件の宝物が収蔵されています。

小型の仏像がたくさんありました。

ここにも海獣葡萄鏡がありました。7世紀のものだそうです。

博物館の最後は、黒田記念館です。

黒田清輝画伯の湖畔を観たかったのですが、湖畔はありませんでした。これは、逍遥という作品です。

黒田清輝画伯の遺品(イーゼル、椅子、絵の具箱)です。

昨日の疲れの残りもあって、へとへとに疲れて、観るものもお腹いっぱいになりました。特別展を観ない選択をしてつくづく良かったと思いました。

ただし、どこかもの足りない感じが残りました。広く浅く展示してあるので、深く知りたいと思って行くと、もの足りなさを感じてしまうのだろうと思います。外国から来られる方々には、広く浅い展示はすごく良いと思います。博物館には、それぞれ目的があって、その目的にあった展示内容や方法を工夫しているのだなと思いました。

ちなみに勉強になった感がする博物館の例をあげると、福岡県糸島市にある伊都国歴史博物館や長崎県松浦市にある松浦市立埋蔵文化財センターなどです。

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日本には、まだまだ知らない勉強になる博物館がたくさんあると思うので、それを探して旅しようと思いました。

その後、トイファクトリー湘南店に戻り、サブバッテリー交換とフルコーキングが終了したバーデンを受け取って帰りました。今日は、14,500歩でした。運動不足を痛感しました。

POSTED COMMENT

  1. おかだ。 より:

    私もこの前、嫁さんと東京国立博物館に行きました。見どころたくさんで、前半まわったぐらいでヘトヘトでした。

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