コラム

料理の評価の尺度

この旅を始めるまでは、料理に対する自分の評価の尺度は、美味しいかどうかでした。しかし、そうではないことに気づきました。

料理の評価の尺度は、「幸せ感」だったのです。

料理をいただいて、幸せな気持ちに浸る

この幸せをもたらしてくれるものが本当の素晴らしい料理(本物)だということを知ったのです。

冒頭の写真にあるお寿司は、富山県射水市のきっときと市場にある湊寿しの上すし御膳 2,640円です。値段からするとお昼にいただくにはちょっと勇気がいるのですが、せっかく日本海まで来たのだから美味しいものをいただこうと思いいただきました。思っていた以上に満足で、その日は幸せな気持ちになりました。それから1ヶ月半後に、この近くに来た時に、また幸せな気持ちになりたくて、ここを訪れ同じものをいただきました。期待を裏切ることはありませんでした。

料理をいただいた後に幸せになる要因としては、味もさることながら、お店の雰囲気、作ってくれた人、おもてなし、料理に対する説明、背景など、その料理を取り巻くたくさんのものがあって、それを総合的に感じ取れるからこそ、感じられる感覚なのだと思います。

他にも幸せ感を味わったところを少し紹介しましょう。

和歌山県那智勝浦町にある「まぐろのヤマキ」の天然黒マグロの大トロ丼1,600円です。

那智勝浦で天然黒マグロがいただけるのは、このお店だけで、特製のタレをたっぷりかけていただきます。天然物は切るとすぐに色が変わるのだそうです。大トロであるにもかかわらず、さっぱりしていてとてもおいしかったです。天然黒マグロをこの値段でいただけるのは非常にありがたいと思います。「利益はほとんどないけど、みんなに喜んでもらいたいのでやっている」とおっしゃってました。ご夫婦でやっておられましたけれども、お人柄や、お店の雰囲気などが相まって幸せな気分に浸れました。

もう一件、紹介しましょう。

青森県今別町にある道の駅いまべつ 半島プラザアスクルの今別サーモン丼 1,220円です。

深浦町の世界遺産白神山地から流れ出るミネラルたっぷりの水で卵から稚魚へと育てられたサーモンは、今別町に移された後、津軽海峡の冷たく激しい海流で成魚に育ちます。

こういった今別サーモンの背景を知っていただいたからかノルウェー産やチリ産のサーモンとは違った格別の美味しさがありました。国産といったことも幸せに感じる一つの要因かもしれません。

このように、料理の良さは舌で感じるものではなくて「幸せ感」なのだということを知りました。

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