長野県千曲市にあるRaum戸倉宿(酒造コレクション)
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道の駅 あらいの朝です。7時から雨の予報だったのですが、まだ雨は降りそうにありません。
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だんだん薄暗くなって来て、遠くの妙高山にあたる光の方が明るく感じられるようになる8時前、道の駅あらいを出発しました。出発するとすぐに雨が降り始めました。すぐに自分たちの車が雨雲の先に出たようで雨が降り出す先を行く形で長野県へと入りました。
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長野県千曲市にある綿半スーパーセンター 千曲店に着き雨が降り出す前に食材を調達し、千曲市にあるRaum戸倉宿(酒造コレクション)に着きました。ここは、400年以上の歴史を誇るかつての蔵元 坂井銘醸株式会社になります。その敷地内には築250年余の重厚な母屋と、それぞれに歴史ある酒造蔵が並んでいます。母屋は「萱の庵」「蕎麦料理處賞」、蔵のエリアは酒造りの資料館、ミュージアム、工房、イベントスペースなどに利用されています。
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ここのお店で使用されていた陶器や時代物、未使用品などの蔵出し貯蔵品を自由に持ち帰りできるようになっていました。小さなビールのジョッキが可愛いなと思ったのですが、助手の「どうせ、使わないんだから」の一言で蔵出し品を持ち帰る案はお蔵入りになりました。
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蔵前の休憩所です。すべてに歴史の面影を感じることができる場所です。
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ギャラリーには、竹久夢二などの作品が展示してありました。竹久夢二の年譜もありましたが、同棲しては別れるを何度繰り返したのだ、この人はと思うくらいの女性遍歴が記載されていました。同棲した年や別れた年を書いて年表ができるというのも羨ましいものであります。
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甘い、ロマンチックな絵画は、よく知っていましたが、裏にそのような話があったことは初めて知りました。そういう人生を送ったからこそ、描ける絵なのかもしれません。
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ここの酒蔵跡は自由に見学できるようになっていました。
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なんと、籠がありました。さすが坂井銘醸400年の歴史です。
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広い中庭の片隅に、
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その酒造資料館はありました。
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酒瓶の数々
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甑(こしき:日本酒の原料米を蒸すための、大型の(せいろのような)蒸し器)の中を覗けるようになっていました。
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文章をそのまま引用すると「甑の底にはすのこ「サナ」がしいてあり、そのまんなかにあるおへそのようなものを「コマ」といいます。これは釜から昇ってくる水蒸気を八方に分散するしかけで「コマ」の裏側の形はいろいろ工夫されており杜氏仲間でも秘密にされております。」だそうです。その「コマ」は手を伸ばしても届きそうもないくらい深いところにあり裏側は観ることが出来ませんでした。秘密は秘密のままなのでした。
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この俵に入っている米を甑の中に入れて蒸していたのだと思います。
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酛場(もとば)と呼ばれる酒母造りの場所に入ります。
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一番奥には、麹室(こうじむろ)と呼ばれる麹造りを行う部屋がありました。
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麹室の内部です。「麹室は酒蔵の財産」と言われ、入室には全身の消毒が必要で、関係者以外は入ることができませんでした。かつ、室外から雑菌が入り込まないように念入りな造りになっています。
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麹室の中に比べて涼しいところで広げて麹を冷却するための室前です。
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麹を大量に増やして酒母(しゅぼ)または酛(もと)を作るための桶です。
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庭の黒松が時代を感じさせる酒蔵跡でした。
このような歴史ある建造物などを維持し、無料で見学させてくださる坂井銘醸株式会社は立派だと思います。感謝したいと思います。
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今日のお昼は、上田市にある「食彩や 旬」でいただこうと思っていたのですが、近くまで来て本日定休日であることを知りました。そのため、以前同じように臨時休業日だった時に行った上田市の彩食房 えん舎に行きました。
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洒落たレストランと言った雰囲気です。
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土鍋たんシチューセット1,580円です。土鍋を開けるとグツグツとしたシチューが現れました。シチューは、焦げ茶色のビーフシチューと白いクリームシチューをミックスしたような味でした。タンはすごく柔らかく煮込んでありました。スープ、サラダ、ドリンクバーが付いてこの値段はリーズナブルだと思います。次は他の料理も味わってみたいと思います。
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一方、奥様の料理は、木の子のボロネーゼ1,150円でございます。前回、ここでパスタを御注文あそばされ、ひら麺だったことがいたくお気に召されなかったにもかかわらず、なぜか、再度別のパスタをお召し上がりになられるのでありました。そして、お決まりの「どうしてひら麺を使うんだろう」という自己中心的セリフに対し、「世の中にはひら麺が好きな人もいるからひら麺が存在するのだろ」という返しに「以前も同じことを聞いた(笑)」と変なところにご満悦なのでありました。ちなみに、スープ、サラダ、ドリンクバー付きでボリュームは、この写真の見た目より、かなりあります。
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青木村にある道の駅 あおきに着きました。この後、雨になる予報なので、しばらくここで時間調整をすることにしました。以前、秩父市にある道の駅 龍勢会館で買ったそばのハチミツが気に入っていたので、ここの道の駅でタチアカネそばのハチミツを買いました。自分へのお土産です。そうこうしているうちに激しい大雨になりました。
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雨が上がるとすぐに温泉に行きました。大きな田沢温泉 駐車場にはトイレもありました。
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川から立ち上る湯気(写っていませんが立ってました)が、豊富な湯量を想像させます。
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駐車場から温泉に200mほど歩いていくのですが、
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温泉街の雰囲気を楽しみながら行けるので、すぐでした。
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足湯もありました。この裏に駐車場があります。ただし、大きな車は先ほどの駐車場に駐めたほうがいいと思います。
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青木村にある田沢温泉有乳湯(うちゆ)200円です。
所感:ぬるめでとろみのある温泉は飛鳥時代に源泉を見つけたと言われています。こぢんまりとした銭湯っぽい温泉であるものの、昭和を感じさせる雰囲気を持った温泉です。記載は見つけることが出来ませんでしたが、湯温、気泡などから加水、加温なしの源泉掛け流しではないかと思います。雨上がり、すぐに行ったにもかかわらず10人くらいの方がいらっしゃいました。帰る頃には3人になっていました。考えることは皆同じだったようです(笑)
温泉諸元 泉質:単純硫黄温泉(低張性 アルカリ性 温泉)、加水 不明、加温 不明、濾過循環 不明、消毒 不明、pH9.3、源泉温度40.2℃、メタけい酸 57.2mg、炭酸水素イオン 26.3mg、内湯1(8㎡)、洗い場5ヶ所、とろみ度★★★☆☆
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少子化対策の一環で、ここの共同浴場に補助金を出して該当のご婦人方は無料といったウイットに富んだ政策を講じられてはいかがなものかと思いました。
再び、先ほどの道の駅に戻ってきました。今日はここに泊まります。
では、また明日です。