コラム

見えない能力

人間は様々な能力を持っています。しかも中には人並外れた能力を持っている人がいます。ピアノを超絶技巧で弾く人がいれば、全く弾けない人がいます。絵や歌なども上手い人がいれば、まったくと言う人もいて様々です。

これらの人の能力は、ピアノが上手いのかどうか、絵が上手いか下手かなど、聴いていて見ていて判断することができます。

上手いか下手か見れば判るのは、これらの能力が外に向けて発する能力だからです。

では、これら「外向きの能力」に対して「内向きの能力」と言うのはあるのでしょうか。

外から得られる情報から如何に多くのことを知るか(感じるか)が、その能力に相当すると思います。具体的に言うと人が話をしているのを聴いていて、その内容の理解だけでなく、顔の表情や声のトーンなどから話し手の感情などを読み取る能力などがそれに相当すると思います。これらの「内向きの能力」は外から見ていて、その能力が高いのか低いのか直接知ることはできません。(リアクションなどから間接的に知ることはできます)

したがって、もしかすると普通の人は持ち得ない「話し手の心の中を読み取れる能力」のようなものがあって、その能力を見につてけている人がいるかもしれません。持っている人がいたとしても気持ち悪がられるだけなので人には言わないでしょう。実際に相手が気持ち悪がっていることを知ることができる人なのですから。

また、以前話をしたセレンディピティも「内向きの能力」になると思います。

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「外向きの能力」は見ていてわかるためか、その能力を磨こうとする人がいます。そのため、ピアノ、絵、歌のレッスン教室のようなものも存在します。

一方で、先ほど述べた「内向きの能力」については、その能力を伸ばすための教室があると言うことを聞いたことがありません。しかしながらこの「内向きの能力」を磨くことは人生の充実度合いを高めるために必要なことであると思います。

同じ映画を観て、涙を流す人もいれば、何も感じない人もいます。前者は感情移入して登場人物の気持ちになって物語を感じることができる人だと思います。同じ映画を観るのであれば多くのことを感じ取れる方が得るものが多いと思います。

映画だけでなく、絵画や音楽、他にもたくさんあります。是非素晴らしい作品を鑑賞して感性を磨きたいものです。

内向きの能力(見えない能力)の存在をもっと意識して、それを伸ばす努力をすることで感性が高められ人生を充実したものにしてくれると思います。

高い感性で日本の素晴らしいところを感じ取り、このブログでみなさんに紹介していきたいと思います。

冒頭の写真は箱根彫刻の森美術館 ピカソ館 2019年11月16日撮影

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