青森県平川市にある盛美園
30日目:青森県弘前市〜田舎館村
走行距離 17.6Km
今日は大石武学流の庭園として有名な盛美園を観に行きました。庭の良さがわかるには、まだ時間がかかりそうです。ただし、ここにあった御宝殿の凄さは理解できたつもりです。
Contents
出発
青森県弘前市 道の駅ひろさき サンフェスタいしかわ

昨晩、気がつくと偶然にもハイエース(スーパーロング)が3台並んでいました。手前から、ハイルーフ、スーパーハイルーフ、キャブコンと三役揃い踏みです(笑)
風が吹き気持ちの良い夜だったのですが、風向きによってトラックの排気ガスが漂ってくるので風上側の窓を閉めて以降はイマイチの夜でした。

そして朝です。雨が降り出しそうな天気です。トラックの横にあるのが24時間トイレです。国道側の駐車場にもトイレがあったのですが、シャッターが付いていたので夜は閉まっているのかも知れません。(確認するのを忘れました)開いていれば、そちらの駐車場に泊まった方が良かったような気がします。

5時半の時点で、隣りにいた2台のハイエースはいませんでした。はやっ
訪問先
青森県平川市 盛美園

車は盛美園・さるか公園駐車場に駐めました。

昨日、教えてもらった大石武学流を代表する庭園である盛美園を観に行きました。

盛美園は、池泉枯山水廻遊式の庭園です。

入園料は500円です。受付を済ませると、すぐに御宝殿に案内されました。御宝殿に関しては、のちほど記載します。
ここから庭園を掲載しますが、その前に大石武学流の空間構成と構成要素について記しておきます。
空間構成
- 主屋座敷から庭園中央の礼拝石までの空間(庭前)に、飛び石列を打ち、その左右に蹲踞(手水前)と二神石の空間を設けます。
- 礼拝石の奥に池水(枯池)を設け、さらにその奥に小高い築山を築き、滝石組を設けます。
- 滝石組の最奥には深山石や遠山石等を据えます。
- 飛び石列から築山まで、主屋座敷からの観賞上の軸線を設けます。
構成要素
- 植栽はクロマツやイチイ、ヒヨクヒバなどの常緑樹を要所に配し、ツツジやハイビャクシンなどの低木を添えます。
- 礼拝石、守護石、深山石、二神石などの役石が要所に据えられます。
- 自然石を組み合わせた特徴的な野夜灯(やどう)とよばれる灯籠が大石武学流必須のものとして据えられます。

飛び石列

蹲踞(手水前)

沓脱石

礼拝石
この石は神様へのお供え物をする石なので踏んではいけないと教わりました。しかし、ここには何も書いてありませんので、この石に載って写真を撮る人がたくさんいるはずです。

真の築山
右側にもうひとつ行の築山がありました。

野夜灯(やどう)
野夜灯はひとつではなく、たくさん置いてありました。

遠山石

二神石
何も書いてありませんでしたが、おそらくそうではないかと思います。

枯滝
滝石組は行の築山の方にあり、正面からは隠れて見えないところにありました。
- 四阿(あづまや)
- 滝石組
- 盛美神社
- 盛美神社
青森県平川市 盛美館

一階が和風、二階が洋風造りの和洋折衷の建物です。

大石武学流の庭園を望める
2階は一般公開していませんでした。
青森県平川市 御宝殿

ここから先は写真撮影禁止でした。中に入ると約3分の説明が流れます。中には総金箔貼りの10畳の部屋に徳川秀忠のご霊廟を参考にした社殿が建っていました。重層で初重は軒唐破風が付いており、二重は入母屋造で三手先の斗栱が付いていました。また向拝柱には龍の彫物が施されていました。欄間は金箔で覆われた透かし彫りで埋め尽くされ、中央には金剛界大日如来が鎮座しておりました。両側の壁は蒔絵で出来ており左側のさくらに孔雀は日本最大のもので、漆芸の最高峰のものらしいです。
観ているだけでため息がでる立派な建築物でした。

ここの盛美館は、映画 借りぐらしのアリエッティを作る際に大いに参考にしたとスタジオジブリが認めている場所です。

せっかくなので、思い出に抹茶をいただくことにしました。ここのお店がなかなかいい感じで、このようなところで抹茶をいただくくらいの余裕のある旅がしたいと、僕のこころが言ってきたからです。

待っている間に、いい感じを堪能しました。

抹茶(お菓子付き)500円です。抹茶もさることながら、このお菓子が絶品でした。リンゴの何物かを落雁のようなもので包んであり、それが冷凍庫から出てきたばかりの冷たさで提供されるのです。それは、もう、これを注文して良かったと思いました。とても美味しいお菓子です。神様が、これを食べていけと言われたんだなと思いました。

抹茶などという風流な飲み物の価値がわからないおばさんは、珈琲(お菓子付き)500円になされました。僕が抹茶を飲んでいる間に、待っているのも何だからと付き合いで注文されたのは見え見えなのであります。
ところが、どっこい。
このお菓子が「何だこれは」というくらい美味しいお菓子で、休憩して良かったと満面の笑みで、ご満悦おばさんにお成りあそばされたのでありました。めでたし、めでたし。
お昼ごはん
青森県平川市 レストラン けやき

今日のお昼は、四季の蔵もてなしロマン館に入っているレストランでいただきました。

ラーメン界のカリスマ的存在の方がプロデュースした津軽煮干しラーメン750円は、どのような味なのか確かめてみたく注文しました。

確かに煮干しの味と香りはしますが、美味しいかと言われると、僕の好みの味ではないですね。カリスマという言葉にだまされ…。失礼しました。

今日のご満悦おばさんは、日替わりランチ(限定20食)中華丼セット750円です。普通に美味しかったとのことでした。
ただし、僕は食事が終わったあと、お店の前にある写真をじっくり眺めておられる方がいらっしゃったのを見逃しませんでした。見本の具が多いと悔しがっておられるのだと思います。
食材調達
青森県平川市 JA津軽みらい 産直センターひらか
ここには、手作り惣菜がありました。添加物はほぼ使用されていませんでした。原産地が書いてあると、すごくいいのですが…。
青森県平川市 マックスバリュ平賀店
早朝のため、自分たちが求める食材はまだ並んていませんでした。ただし、すでに食材の調達は済んでいるため、アルコール類を購入するだけでした。炭酸もアルコールも少し高めの印象を持ちました。
青森県平川市 四季の蔵もてなしロマン館
ここにあるレストランで作られたお惣菜などを売ってました。
お風呂
青森県平川市 平川市尾上農村環境改善センターさるか荘 さるか温泉

盛美園の隣に猿賀公園があるのですが、3年前に来ていることと、蓮の花が咲く時期にはまだ早いので行きませんでした。ところが、今日のお風呂の駐車場は、猿賀公園の池のそばにありました。期せずして猿賀公園の池を観ることが出来ました。予想通り蓮の花は咲いていませんでした。

ここの池は鯉が多いですね。

入浴料は、400円(JAF350円)です。
所感:浴室は白タイル貼りの普通の温泉です。加水加温などすべてなしの源泉掛け流しのいいお湯です。
温泉諸元 泉質:アルカリ性単純温泉(低張性 アルカリ性 高温泉)、加水 なし、加温 なし、濾過循環 なし、消毒 なし、pH8.8、源泉温度 49.2℃、メタけい酸 173.4mg、炭酸水素イオン 105.1mg、ラドン ーx 10^-10Ci/kg、内湯2(2㎡、5㎡)、露天1(1.7m x 3m)、洗い場12ヶ所、とろみ度★☆☆☆☆ 、気泡 微小
到着
青森県田舎館村 道の駅いなかだて 弥生の里

今日の宿泊先に着きました。来たことは何度かありますが、泊まるのは初めてです。
ここの道の駅につきましては明日レポートします。
では、また明日。