岐阜県七宗町にある飛水峡
59日目:岐阜市富加町〜岐阜県美濃加茂市
走行距離 32.2Km
今日は、日本最古の石博物館で石とにらめっこしていました。

道の駅 半布里の郷・とみかの朝です。雨です。100mほど先に駐まっているトラックは保冷車で約10分に3分ほどコンプレッサーが動きました。その音がかなり大きくて、連続音ではないので、動き出すたびに気になります。夜中ずっと、この状態でしたので何度も目を覚ましました。自分たちが、こんな感じなので、トラックの運転手さんは大変だろうなと思いました。気を遣って一番遠くに駐めてくださって、ありがとうございます。お仕事お疲れ様です。

七宗町(ひちそうちょう)にある日本最古の石博物館300円(JAF240円)に行きました。車は、隣の道の駅 ロック・ガーデンひちそうに駐めました。
館内に入ると、まず宇宙の誕生から現在までの地球の歴史に関する映像15分を観ることができるのですが、今は故障中で観ることができませんでした。残念です。

そして、地下1階へ「タイムスリップエレベーター」で降ります。降りる間、現代から先カンブリア時代に移る雰囲気を出す特殊効果が施されたエレベーターでした。

エレベーターが開くと足元には枕状溶岩を模したものがありました。
先カンブリア時代は、地球の歴史の約7/8を占める長い期間なのだそうです。これまで地質時代は、よく見ていましたが、そんなに長いとは気づいていませんでした。46億年前(地球の誕生)から25億年前までの始生代と、25億年前からカンブリア紀の始め(5.7億年前)までの原生代に分けられ、始生代の石は、クラトンとよばれる古い大陸地域の中心部(シールド、盾状地)だけに分布しているそうです。
ここから先は、自分の記録の意味も込めて記載しておりますので、石にまったく興味がない方は、読み飛ばしていただいて構いません。

枕状溶岩(ピローラバ)です。枕状溶岩は高温の玄武岩質の溶岩が海底火山活動で水中に噴出した時にできます。溶岩が海水で急に冷やされるので、枕状や俵状をした円筒の周辺部
(シュークリームの皮の部分に相当)は内部よりも早く固まり細粒になるようです。

断面はこのようになっていました。

ピローブレッチャです。

ピローブレッチャは、いったん形成された枕状溶岩が壊れてできるので、枕状溶岩がピロープレッチャに移り変わることはよくあるそうです。この標本では壊れた枕状溶岩のかけらがたくさん見られます。

層状チャートです。最近、はやりですね。(このブログ内だけですが…)

島根県西部の津和野町で見つかった先カンブリア時代中頃(25億年前)の花崗片麻岩です。この石は約25億年前に花崗閃緑岩として固結し、その後、約18.5億年前に変成作用を受けて花崗片麻岩になったと考えられているそうです。今のところ、この石が日本で一番古い石になります。

上麻生礫岩(かみあそうれきがん)です。この中には花崗片麻岩と砂質・泥質片麻岩の2種類の片麻岩礫が含まれています。

地球最古の石は、カナダ北部のスレープ地域で見つかったアキャスタ片麻岩です。今から40.3億年前に花崗岩として誕生し、36億年前に片麻岩になりました。

地球上で最も古い年齢の鉱物は、西オーストラリアのマウントナリヤー地域の礫岩(ジャックヒルズ礫岩)から見つかっています。それは約44億年前にできたジルコンで、礫岩のなかに砂粒として含まれています。


アミツォク片麻岩です。約38億年前にできた花崗岩起源の片麻岩です。アキャスタ片麻岩が見つかるまでは地球最古の石とされていました。

他にも、まだたくさんありましたが、このくらいにしておこうと思います。

よく知っている花崗岩がありましたので、最後にひとつだけ。
フィンランドのラパキビ花崗岩です。15〜17億年前の花崗岩です。日本では、唯一足摺岬で見ることができます。足摺岬のものは約1,300万年前と、世界一新しいと言われています。高知県の「県の石」にも定められている貴重な岩石です。

石や化石を見ていると2億年前などよく出てきますが、その時の大陸は、ひとつにまとまっていた頃だったのですね。まったく気にしていませんでした。
ここは、石が好きな人にはたまらないところだと思いますが、そうでない人(普通の人)は、すぐに出ていかれました。自分は、ひとりで石とにらめっこしてました。

道の駅 ロック・ガーデンひちそうの駐車場です。

ここの道の駅から飛水峡を観ることが出来ました。周りの岩はチャートです。

天気がよければ、飛水峡に行くはずだったのですが、天気が良くないこと、ここから見えることから、今回は、ここでよしとしました。次に来た時に散策したいと思います。

今日のお昼は、七宗町にある音カフェでいただきました。

店内に入るなり、いい音で音楽が流れていました。ここのマスターのオリジナルスピーカーが奏でる音でした。

メニューは、それほどあるわけでもなくナポリタン780円にしました。ケチャップが少なめで優しい味のナポリタンでした。

サービスで珈琲を出していただきました。珈琲を飲みながら音楽を楽しむお店だなぁと思いました。
その後、川辺町にあるピアゴ川辺店で食材を調達し、

美濃加茂市にある道の駅 みのかもに着きました。ここは、駐車場がものすごく広くて、最初に来た時にはどこに駐めたらいいのか迷うと思います。トイレに近いところに駐めたとしても、トイレまで100mくらいあります。

今日のお風呂は、ここの道の駅にある里山の湯720円(JAF620円)です。
所感:露天風呂の浴槽のライトアップがとても綺麗です。サウナも水風呂も大きめでいい浴場だと思います。
浴場諸元 泉質:沸かし湯、内湯1(7.5m x 2m)、露天6(2m x 6m、4.5m x 2m 寝湯3、5.5m x 3m 寝湯4、甕湯2、5㎡)、サウナ1(4人x4段 ドライ)、水風呂1、洗い場20ヶ所
今日は、ここの道の駅に泊まります。トイレが遠いので雨が止んでくれるといいのですが。
では、また明日。