旅レポート

ところ遺跡の森、ところ遺跡の館、ところ埋蔵文化財センター、東京大学文学部常呂資料陳列館

北海道北見市にあるところ遺跡の
森の中で見つけたツノマタタケ

本日のサマリー

49日目:北海道網走市〜北海道湧別町

走行距離:82.5Km

今日行った「ところ遺跡の森」は、凄いところでした。念のために申し上げておきますが、シャレではありません。

道の駅 流氷街道網走の朝です。この写真には写っていないのですが、右側が大型車の駐車スペースでした。昨日は、5台くらい駐まっているトラックの内、1台がコンプレッサーを搭載した冷凍車で、夜中ずっと動いていました。バーデンだと窓を閉めると気にならないレベルになるのですが普通車はきついかもしれません。

そのトラックがやって来た後に、こちらのエリアに移動している人もいました。トイレからは少し遠くなりますが、こちらの方に駐めたほうがいいかもしれません。

今朝は霧雨の降る天気でした。港が見える軒下でラジオ体操をさせていただきました。

網走市にある能取駐車場に車を駐めて能取湖を撮りました。サンゴ草で一面が赤くなるのは9月くらいなので、ただの湖といった景色でした。

移動途中に開店を待っている車が数台駐まっているお店がありました。北見市にあるところ道の市です。自分たちも開店を待って入ってみました。一匹物の魚とホタテなどを販売するお店でお刺身はありませんでした。

北見市にあるところ遺跡の森の駐車場に車を駐めました。

ところ遺跡の館280円です。

これから散策するところ遺跡の森のジオラマです。ところ遺跡の館が左側中央にあります。

ここところ遺跡の森は縄文時代から続縄文時代、擦文時代までの7,000年の間の住居跡が残る遺跡の一部を整備し公開したところです。

年代ごとに色分けして住居跡をプロットした地図です。

右側部分を拡大したものがこれです。住居の密集具合がわかるでしょうか。

実際に遺跡跡を観に行きました。擦文時代後半の4号竪穴住居です。

この時代の竪穴住居としては平均的な大きさのもので、大人・子供合わせて5〜10人程度の1家族で住んだものと推定されています。周辺の他の住居と同様、中央に炉、壁際にかまどと板敷きの床があったそうです。倒壊の危険があり中には入れませんでした。

擦文時代後半の5号竪穴住居です。

竪穴と壁のみ再現してあります。「擦文の村」の竪穴住居の中では最も小さめのもので、1〜2人用と推定されています。内部には炊事用のかまどと焚き火をする炉がありました。屋内に柱の跡がなく、竪穴の周囲から立てる骨組みだけで屋根を支えたようです。

ひしめき合うように竪穴住居跡が存在していることに驚きと感動を覚えました。

擦文時代後半の1号竪穴住居です。「擦文の村」では最も大きい竪穴住居で、15〜30人程度が住めたと推定されます。内部はかまど2基、炉1基をそなえ、屋根は内側の8本の柱で支える構造で、茅葺きになっていました。

入口の隣に炉がありました。

後部に排煙口がある構造の炉ですが、建物の外部には煙突のようなものはありませんでした。建物内部にあったのかもしれません。実際には暗くて写真のようにはっきりとは見えませんでした。最初は炉があったことに気づかず、資料館を観た後に炉を探しに行って見つけました。

擦文時代後半の2号竪穴住居です。

この時代の竪穴住居としては平均的な大きさのもので、大人・子供合わせて5〜10人程度の1家族で住んだものと推定されています。中央に炉(焚き火する場所)、入口側の壁にかまどがあり、他の方向の壁際には椅子・ベッドとして使われる板敷きの床が設けられていました。内部は燻煙中で真っ暗なため覗いたものの煙いだけで何も見えませんでした。

擦文時代後半の3号住居跡です。

この住居は壁と柱のみ復元されていました。1号住居に次ぐ大きさの住居で、8本の柱で屋根を支える造りになっていました。居住人数は1号住居よりやや少ない 10〜25人程度と推定されています。炊事用のかまどの跡がない点で他の住居と異なり、火を使う場所は中央の炉しか見つかっていません。

続縄文時代前半の6号竪穴住居です。

発掘調査で確認された壁・柱穴を基に復元した建物で、内部の広さから5〜10人程度が住んだものと推定されています。

焚き火の跡も見つかっており、石で囲ってその場所を示してありました(実際は石囲いは無かったそうです)。竪穴に出っ張りがあるのが特徴で、出入口に相当すると考えられています。

続縄文時代後半?の7号竪穴住居です。

竪穴住居の壁と柱の一部のみを復元したものです。屋内の中央付近で焚き火のあとが見つかっており、石で囲って場所を示してありました(実際は石囲いはありませんでした)。内部の広さから、大人・子供を含む5〜10人程度の家族が住んだものと推定されています。

縄文時代中期の10号竪穴住居です。

発掘調査により南北に細長い形状の竪穴住居跡だったことが分かりました。内部に太い柱穴がないため、外側の支柱と屋根材だけで支えるテント状の屋根があったと考えられています。中央付近で焚き火のあとが見つかりました。3〜4人程度の人数で住んでいたものと推定されています。

ところ遺跡の森にあるところ埋蔵文化財センター(無料)です。

ここにもジオラマがありました。

樺太アイヌに関する展示がありました。今の江別市に移動させられたアイヌがいることは知っていましたが、それがこの樺太アイヌであることがわかりました。

発掘した土器などを収蔵展示してありました。

ここには、数名の方が勤務されていました。

ところ遺跡の森にある東京大学文学部常呂資料陳列館(無料)です。無人で記名、点灯して見学する施設でした。

縄文時代から擦文時代までの土器が展示されていました。

1955年(昭和30年) 夏、常呂町でアイヌ語の現地調査を行なっていた東京大学文学部の服部四郎教授(言語学)のもとに、常呂町住民の大西信武さんが駆け込んだところから、半世紀にわたる東京大学文学部と常呂町のお付き合いが始まったそうです。

今まで三内丸山遺跡や吉野ケ里遺跡など有名な遺跡をたくさん観てきましたが、ここは、それほど有名ではないにも関わらず、凄いところだと思いました。もっと知られていいところだと思いますし、世界遺産になってもいいくらいのところだと思いました。遺跡好きなら一度は観て損はない施設です。

完全に晴れてきました。北見市にあるサロマ湖サンセットパーキングです。

毎年来ているような気がしますが、せっかく来たのでサロマ湖の記念撮影です。

佐呂間町にある北勝水産直売所です。いつもの焼きホタテなどをいただきます。

ところが、貝毒発生中につき焼きホタテは中止となっていました。

その後の助手の調査によりますと、29日に網走中部の沖合で水揚げしたホタテ貝から国の規制値を超えるまひ性の貝毒が検出されたということです。そのため常呂、佐呂間、湧別の3つの漁協は(2日前の)30日から当面、加工品以外のホタテ貝の出荷の自主規制することにしたそうです。まひ性の貝毒は、貝が有毒なプランクトンを食べることで蓄積され、加熱しても毒性はなくならず、人が食べると手足や口などがしびれることがああるらしいです。

ちなみに、この海域のホタテ貝から国の規制値を超えるまひ性の貝毒が検出され、漁協が出荷を自主規制するのは、2019年以来5年ぶりだそうです。

というわけで、帆立カレー700円です。カレーの味は普通で、ホタテも普通でした。

せっかく来たので生ホタテ200円を頂きました。プリプリして美味しいと思ったのもつかの間、貝にはうるさい助手が「美味しくない」と言うではありませんか。確かにホタテの味が少ししかしません。

お店の人に、毎年食べているものと味が違うような気がすると(失礼には当たらないように、それはそれは丁寧に)言うと、貝毒のため自分のところで加工しているものではなく、他の業者のものを提供していて、貝毒に留意したため水洗い回数が多いのではないかとのことでした。

上記のような事情で、今年は美味しいホタテをいただけませんでした。ポジティブシンキングの自分たちは、美味しいホタテが食べられなくて残念と思うのではなく、貝毒に当たるところを事前に見つけていただいてラッキーと思う(ことにした)のでありました。

いつもは、開店前に通り過ぎてしまう佐呂間町の道の駅 サロマ湖に立ち寄ってみました。ここの売店に入るのは初めてかもしれません。WiMAX +5Gは入りません。

写真はありませんが、湧別町の道の駅 愛ランド湧別にも立ち寄りました。ここには、珍味系のお土産がたくさんあります。ここもWiMAX +5Gが入りません。

湧別町にあるシティマート なかゆうべつ店で食材を調達した後、湧別町の道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯に着きました。ここは、WiMAX +5Gは入りますが遅いです。道の駅に近いところであれば道の駅のWi-Fiスポットにアクセスできます。

今日のお風呂は、ここの道の駅にあるチューリップの湯650円です。

所感:壁はよくある花崗岩なのですが浴槽が凝灰岩と珍しいです。お湯がとろとろの分、滑りやすいのですが凝灰岩は滑りにくいので考慮されているのかもしれません。お湯はとろみが感じられるちょうどいい温度の温泉でした。水風呂、サウナは外にあります。

温泉諸元 泉質:含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩泉(低張性 弱アルカリ性 低温泉)、加水 なし、加温 あり、濾過循環 あり、消毒 塩素系薬剤、pH7.8、源泉温度32.5℃、メタけい酸 34.2mg、炭酸水素イオン1233.0mg、内湯3(4m x 8m、2m x 3m ジャグジー、2m x 2m 寝湯ジェットバス2)、露天1(10㎡)、サウナ1(3人 x 3段 スチーム)、水風呂1、洗い場20ヶ所 とろみ度★★★☆☆

2018年にここに来た時には、祭りが始まり、そのうち花火が打ち上げられました。ステージを作っているので、今度の週末は祭りかもしれません。

ポスターがありました。やはり、次の日曜日が祭りのようです。

ここに泊まる時には、道の駅に隣接している百年記念公園の駐車場に泊まります。24時間トイレがこちらのトイレになるからです。

水もあります。

昔の駅舎の隣がトイレになっています。

今日のところ遺跡はすごいところでした。

では、また明日です。

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