コラム

目に見えない壁

人は誰でも自分の能力を自分で把握しています。少なくとも、いるつもりになっています。

そして、その能力の限界点には目に見えない壁が存在します。スポーツ選手がその壁をさらに遠くへと押し広げようと日々トレーニングをするように、何かに挑戦している人はみんなその目に見えない壁を意識し、それと戦っています。

一方で、そこに壁があると気が付かない人にはその存在すら意識できないし、ましてやその壁は自らが作っていることに気づかないでいます。本来の限界としての壁がある場所のさらに手前に自分で壁を立てるものだから、自分で自分の行動範囲を狭めています。そして、それに気づかずにいます。

やりもしないで、「そんなこと、できるわけがありません」と言う人はその典型で、自ら壁を作っているのです。本当だったら、その壁の向こう側まで行ける人なのに。

偉そうなことを言っていますけれど、最近まで、自分にもその壁がありました。作っていないつもりであったのですが、まだ残っていたようです。

仕事をしていた頃は、会社に行って仕事上関係ある人と話をするくらいで、知らない人と話をする機会はそれほど多くはありませんでした。それで仕事が成り立っていましたし、困ることもありませんでした。

しかし、今は知らない人とよく話をするようになりました。これまで知らない人に声をかけるのはなんとなく抵抗を感じていました。したがって、声をかけなければいけない理由がない限りこちらから声をかけることがありませんでした。

今は、すごく気軽に声をかけています。それによって得られる情報の有益性を認識できているからだと思います。おかげで自分の精神面での居場所が広がったような気がします。その観点での壁が取り払われたような気がします。取り払ってみれば、大した壁でもなかったわけです。

ほんの少しの変化なのだけれど、自分が変わっている感じがしていいです。

これは、会社を辞めたからできる機会を得たわけではありません。そういう意識を持って行動するかしないかの違いだけでした。このように気づいて変えていけることって、まだまだあるような気がします。

自分で作った壁なんて壊してしまえ!

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