旅レポート

関鍛冶伝承館、フェザーミュージアム、協同組合岐阜関刃物会館、旧谷汲駅

岐阜県関市にある関鍛冶伝承館

本日のサマリー

3日目:岐阜県美濃加茂市〜岐阜県揖斐川町

走行距離 50.8Km

今日は、刀について、さらに知識を深めることが出来ました。他にもたくさん見きれないところがあり、岐阜県は観たつもりになっていましたが、まったく観れていなかったことがわかりました。

道の駅 みのかもの朝です。曇りです。

ここに到着した時にトイレの前にあった、この聖火台のようなものは何だろうと思っていました。

昨日の夜、このオブジェの中にライトが灯っていて内部がよく見えました。これはジャングルジムのような遊具でした。とても大きくて、しかも3つがつながっていて遊び甲斐がありそうです。ただし、6歳以上12歳までに限って許可していました。

昨日、ここに付いた時に終了していてよく見なかったのですが、お店がいくつかありました。

カフェもあります。左側に入口があって、何だろうと思って観に行ったところ、

ぎふ清流里山公園の入口でした。入場無料と書いてありました。三連休のためか早朝から家族連れが続々と駐車場に来ていました。ここは家族連れにはいいところだと思います。また、先ほどの遊具は6歳から12歳までなので、該当するお子さんをお持ちのご家族には、特におすすめのところだと思います。興味がお有りでしたらインターネットで調べてみてください。

富加町にある道の駅 半布里の郷・とみかに立ち寄りました。

そんなに大きい道の駅ではありません。ただしトイレが近いのはいいです。車中泊するには地面が(自分たちには許容できる範囲内で)わずかに斜めになっています。

その他の利点としてはすぐ近くにスーパーマーケットバローやコインランドリーがあります。

関市にある「せきてらす」の駐車場に駐めました。狭い駐車場のように見えますが、それなりに広いです。

関市にある関鍛冶伝承館300円(JAF250円)に行きました。

今まで刀に関する博物館をいくつか観ましたけれども、ここは、いろいろと勉強になった施設でした。事前に知りたかったこととして関孫六とは貝印の製品名でよく見るけれど実在する人なのだろうか。刃文は金属の合わせ目が模様として出るのかななどです。インターネットで調べれば、すぐにわかるのでしょうけれど、このような疑問を持って展示を観ることが大事なのだろうと思ったので何も調べずに行きました。

まず、刃文をどのように付けるかがわかりました。土置きと呼ばれる工程で、この焼刃土(やきばつち)を焼きの入るところには薄く、焼きの入らなところには厚く塗るそうです。

これが、その時に使うヘラです。

これが土置きをした刃です。

拡大するとよく分かると思います。これで焼入れをすると、あの美しい刃文が出るそうです。

次に、この鞘を作る鞘師の作業をビデオで観ました。どうやって鞘を作るのかを理解できたのですが、驚いたことがあります。(当たり前と言われれば、それまでのことなのですが)鞘の中には刀と同じ形をした隙間が開くように作られていました。それに刀がうまく入るのです。刀の形が円弧に沿う形になってなければ、鞘に入りませんよね。

また、刀を鞘に入れる時に残り10cmくらいは手を離しても滑り込むように刀がさやに入っていきました。鞘師の技の凄さを垣間見た気がしました。

他の工程も観たかったのですが、別の刀博物館でも観ていたので我慢しました。

これは、関鍛冶の始祖である元重の太刀です。

関孫六は実在した人物なのかという疑問については、二代目兼元を孫六と呼ぶことがわかりました。その孫六兼元の刀がこれです。

すごく美しい刀がたくさん展示してありました。

天正7年(1579年)8月の氏貞の作です。箱がかった刃文が氏貞の特色なのだそうです。

これは令和2年(2020年)、兼久の作で

以コロナウィルス激滅祈願之です。

平成31年(2019年)春、正也の太刀です。燃えるような刃文が美しいです。

いろんな疑問が解消する一方で、新たな疑問も湧きました。これどうやって彫ったのだろうということです。

この龍もそうです。すごいです。

ここからは企画展で、拵(こしらえ)についての展示をやっていました。今まで刀と言えば、その刃の美しさに目が行って、それを装備するためのもの一式については、あまり観ていなかった気がします。その装備一式が拵です。

これは玉虫の羽を埋め込んだ鞘です。美しい色を放っていました。

この刀の柄の回りが凄かったです。

拡大したものが、これなのですが、この葵の御紋の緻密さが超絶過ぎます。

こちらは、鮫皮を用いた装飾です。

拡大したものです。

こちらは梅花皮鮫(かいらぎざめ、アカエイの一種イバラエイ)の皮を用いて作られたものだそうです。他にも目を引くものがたくさんありました。

階段の下にさりげなく、’88岐阜中部未来博に出展した世界一の刀拵が置いてありました。長さ3m88cmあるそうです。

近くにあるフェザーミュージアム(無料)にも行きました。

エントランスに巨大なひげ剃りやメスなどが置いてありました。

ここはフェザー製品(髭剃り、医療用メスなど)の歴史やものを切ることの仕組みについて学ぶことが出来る施設でした。

歴史を語る展示の最初の製品はこれでした。

壁一面に大きなカミソリの刃が展示されていました。

拡大すると、なんと約17,000枚のカミソリの刃を使って作られていました。

イギリスのエクスカリバーや

ルイ13世時代のフランス銃士隊用の剣

ロシアのコサックサーベル、その下は青龍刀

バイキングソードにパイレーツサーベル

三国志の曹操が使っていたとされる剣などどれも美しいものばかりでした。

床屋さんがひげ剃りの泡を立てるのに使っていたのと同じようなものがありました。スカットルマグというものらしいです。

こちらはひげ剃りのシステム替刃の工程です。

このスパッタリングでプラチナとクロムの合金から原子が飛び出し、刃先に薄膜が形成されるというところに驚きました。

とても楽しめるところでした。

もうひとつ、同じエリアにある協同組合岐阜関刃物会館に行きました。

いろいろな刃物を売っていました。以前、欲しくて探しても無かったバラバラに分解できる調理バサミもありました。

関孫六が実在する人物であったことがわかり、せっかくなので、「孫六」という鰻屋さんでお昼をいただくことにしました。

うな丼(普通)2,870円、お吸い物を肝吸に変更してプラス130円です。美味しかったです。が、自分のまったくの好みをいれば、もう少し身が締まっている方が好きです。

ご満悦おばさんは、いろいろコメントをされておりましたが、総括すれば10満悦なのだそうです。

本巣市にある道の駅 織部の里もとすに立ち寄りました。お惣菜はおにぎりしか残っていませんでした。

揖斐川町にある旧谷汲駅(たにぐみえき)を観に行きました。

谷汲線は平成13(2001年)10月1日に廃線となったのだそうです。

揖斐川町にある道の駅夢さんさん谷汲に着きました。本来であれば、もっと先の道の駅まで行く予定だったのですが、これから80Km以上を2時間近くかけて走ることになり検討した結果、ここに泊まることにしました。スーパーにも寄っていないので、ここの焼きそば(自分)とお好み焼き(ご満悦おばさん)を買って夕食とすることにしました。まったくの無計画が招いた結果ですが、これもまた旅のいいところであります。

ここは、不安定ですがWiMAX +5Gが入ります。この写真はトイレ兼情報館です。

ブログを書き終わると、すっかり薄暗くなっていました。だんだんと日が短くなっているのがわかります。

では、また明日。

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