旅レポート

湯本豪一記念日本妖怪博物館 三次もののけミュージアム

広島県三次市にある湯本豪一記念日本妖怪博物館
三次もののけミュージアムにあった
浮世道中膝栗毛の内 二川宿旅店

本日のサマリー

48日目:広島県北広島町〜広島県三次市

走行距離 49.4Km

日本のユニークな文化である「妖怪」について学びました。

道の駅 舞ロードIC千代田の朝です。覚えにくい道の駅の名前です。(そもそも覚えようとしていないような気もしますが⋯)妙な天気です。

ここのトイレの個室にはいろいろなデザインが施してありました。これは「KAGURA」と書いた個室です。

これは、「HANNYA」です。面白いですね。

安芸高田市にある道の駅 北の関宿·安芸高田に立ち寄りました。ここもお惣菜はありませんでした。ここの道の駅はゴミ箱があるし、コンビニもあります。車中泊には良いところのような気がします。

駅舎がありました。バスのための駅舎ではないかと思います。

実際に使用されているのかどうかは定かではありません。

三次市にあるフレスポ三次プラザで食材を調達しました。そして、今日のお昼は、同じ敷地にあるラーメン我馬 フレスポ三次店でいただきました。

白うま全部のせ1,111円です。麺は細めのストレート麺で、スープはしょっぱくもなく、甘くもない豚骨を味わえるものでした。チャーシューは、芸術的なほど薄くカットされていました。向こうが見えるのではないかと思うくらいでした。また、ネギが一合枡に入って出てくるのも面白いと思いました。

今日のご満悦おばさんは、もやチャー638円、白ごはん176円です。想像していたものとは違っていたようですが、「これはこれで美味しい」とご満悦のご様子でした。

三次市にある湯本豪一記念日本妖怪博物館 三次もののけミュージアム600円(JAF480円)に行きました。隣に専用駐車場(無料)があります。

右の扉が開いて入場すると

薄暗い部屋の中で妖怪に関する資料の展示がされていました。

これはデジタル百鬼夜行絵巻と言って、絵巻の中にある妖怪を手で触れると、

その妖怪が飛び出してくるというものでした。

これは、妖怪根付です。根付とは、印籠や巾着などを帯に下げる際、落ちないように紐の先に結びつけて留め具として使う道具です。その妖怪版ですね。

百鬼夜行絵巻です。

百鬼夜行とは、妖怪たちが闇の中のどこかへ向かう様子を言う言葉です。百鬼夜行の絵画作品の現存最古の作例は、大徳寺真珠庵(京都市)に所蔵される土佐光信筆と伝えられるもので、室町時代(16世紀)の絵巻であるとされています。ここのミュージアムには、多数の「百鬼夜行絵巻」が所蔵されているものの、ひとつとして同じものがないそうです。

人面草紙です。

肉筆の絵入り本で、描かれているのは異形の人面キャラクターです。「江戸名所図会」で知られる江戸時代後期の著述家 斎藤月岑(1804-1878)が24歳の時の戯作と考えられるとのことです。

刺子半纏(さしこばんてん)です。

江戸時代以降の消防組織である「火消」が火事場で身につけていた衣装が刺子半纏です。分厚い刺子半纏に水を含ませ、火消たちは最前線で消火活動にあたっていました。火事場では無地を表にし、帰路には妖怪が描かれた裏地に返して着たと言いいます。

専用の台紙に塗り絵をするとそのデザインした妖怪がスクリーン上で動き回るという仕掛けがされた部屋で子どもたちが楽しんでいました。

これまで妖怪に関する施設をいくつか観てきましたが、ここまで真面目に(←すみません)文化として展示した施設はないのではないかと思いました。

「妖怪」という言葉が普及したのは、「妖怪博士」の異名をとった哲学者 井上円了(えんりょう)さん(1858-1919)が各地で行った妖怪学の講義による功績が大きいと言えるそうです。そして日本民俗学の創始者とよばれる柳田國男さん(1875-1962)もまた、フィールドワークにもどつく民俗学の手法で、妖怪を研究したことが記されていました。

以前訪問した兵庫県福崎町には妖怪ベンチがありましたが、そこは柳田國男さんが生まれ育ったところでした。

このように「妖怪」というユニークな文化を育む日本って、素晴らしい国だと改めて思った1日でした。妖怪博士とよばれた井上円了さんが残した言葉に次のような言葉がありました。

妖怪の 正体見れば 我がこころ

なるほどなぁ〜。「僕の妻」じゃないんですね(笑)

三次市にある道の駅 ゆめランド布野に着きました。年代物の車がたくさん集まってイベントをやっていました。駐められないかと思いましたが運良く目の前の車が出てくれて駐めることができました。

今日は、ここに泊まります。

では、また明日です。

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