旅レポート

北鎮記念館、高砂酒造 仕込み水、上川神社、旭川市博物館

北海道旭川市にある旭川市博物館

本日のサマリー

38日目:北海道旭川市

走行距離:19.0Km

今日は、時間をかけてじっくりと博物館を観覧しました。いろいろと勉強になることがありました。

道の駅  あさひかわの朝です。曇りだと思っていたのですが晴れました。

そう言えば、北海道でよく見ていた羊雲がまだ出ませんね。これからなのでしょうか。

今日は、旭川市の陸上自衛隊旭川駐屯地の隣りにある北鎮(ほくちん)記念館(無料)に行きました。

北鎮記念館は北海道民から畏敬の念を込めて「北鎮部隊」と呼ばれた旧陸軍第七師団を中心に、屯田兵から陸上自衛隊第2師団の活動までを展示した施設です。

入口を入ると、まず第七師団の歴史を綴った総覧がありました。

じっくり観ていたところ、

ん、何だこれは。

「日本無条件降伏」と書いてあるではありませんか。ここは「日本軍無条件降伏」と書くべきではないかと思います。このような施設なのですから、正しく記載してほしいと施設の方に伝えました。「はい」としかお答えされませんでした。

その後、もっとも、ここは駐屯地の中に開設された施設であることを思い出し、日本軍と書きたくない気持ちもわからなくはないなと思うのでありました。

ただし、大局的な観点から正しい記述をしていただきたいものです。

この館内の展示内容は、この案内図をご覧いただければ、わかると思います。じっくり観れば2時間でも3時間でもかかりそうなところです。ほんの一部ですが紹介します。

屯田兵の「告示」です。屯田兵としての任務や心構えなどが書いてあります。いろいろ書いてありますが、「酒と女は人身に悪影響を及ぼし…(中略)…決して、これに心を奪われてはならない」と書いてあります。わかる、わかる(笑)

下の屯田兵入植集合写真は、集合写真としては最古のものと思われる貴重なものだそうです。

屯田兵の家族への米の配給が書いてあります。ものすごい量を食べていたのですね。

西南の役では屯田兵も九州へと出兵していたのだそうです。

明治天皇による日露戦争宣戦の詔勅(写し)です。

今まで刀や太刀は、たくさん観てきましたが、軍刀をじっくり観る機会はありませんでした。(あったかもしれませんが、まだ物心が付いていませんでした)

よく見ると、刃がまったく鋭くなく殺傷能力がかなり劣っていたのではないかと思われるものがほとんどでした。飾りとしての意味合いが強かったのですかね。

「エンジンのぉ、音〜♪」の加藤隼戦闘隊隊長の加藤中佐です。初めて写真を拝見しました。加藤中佐は東旭川村出身だそうです。

かなりの戦績を誇る戦闘隊だったようです。加藤中佐は戦死後、2階級特進して少将に昇進され、軍神と呼ばれました。

加藤さんの二階級特進を伝える朝日新聞記事がありました。下にある広告が面白かったです。

ここは、展示内容が広く浅くと言った感じの施設でした。したがって、一つひとつの出来事を理解するには、少し難があると感じました。ある程度知っている人が観に来るには良いところなのではないでしょうか。

次に、飲み水をいただくために旭川市にある高砂酒造の仕込み水を汲みに来ました。

たまたま人がいない時に写真を撮りましたが、4,5組くらい並んでいました。酒屋の正面の写真も撮ればよかったと思いました。

今日のお昼は、旭川市にある旭川鷹栖ラーメン 鷹の爪 宮前店に行きました。本当は、6年前に食べて美味しかった天金に行きたかったのですが、今の車は大きくて駐められそうもないので、駐車場があるところを選択したのです。

龍の雫(醤油)880円です。旭川ラーメンと言えば醤油とネットで誰かが書いていたので、迷わず醤油にしました。カミさんの塩を味見して塩にすればよかったと思いました。特に特徴のあるスープではありませんでした。

今日のご満悦おばさんは、白龍(塩)880円です。感想を聞いてみましょう。

「んー。スープとメンマは美味しかったかな」だそうです。

以上の感想はラーメンに詳しくない夫婦の感想であり、客観性はまったくございません。現に、自分たちの後からお客さんが続々と入ってこられたので美味しいラーメン屋さんなのだと思います。

お腹を満たした後は、旭川市にある上川神社を参拝しました。神社に行く途中の坂道に、駐車場が複数あります。

ここを進んで、

さらにここを進むと、

今までに見たこともない手水舎があり(トイレの水道のような物が付いている)

さらに進み、

ようやく拝殿が見えてきました。大きな神社です。

今年、北海道に来るまでは、北海道には大きな神社がないと思っていたのですが、今回の旅でこの認識は間違っていたことがわかりました。立派な神社がたくさんあります。知らなかっただけでした。

境内社に天満宮まであります。

舞殿です。午後1時からイベント、いや舞があるようです。だからか、人が多いような気がしていました。

凄い拝殿です。

切妻平入で鰹木が多い拝殿ですね。この造りが北海道の立派な神社には多いような気がします。

本殿は樹に隠れて見えないのですが、裏に回るとちょっとだけ見えました。立派です。御祭神は、天照皇大御神、大己貴大神、少彦名大神です。

旭川市にある旭川市博物館350円(他の施設の入場券があったので割引で310円)に行きました。

ここでは、アイヌに関する知識を深めることが出来ました。

アイヌは金属加工技術を持っていなかったと思っていましたが、交易で入手した刃物を修理するくらいのことはやっていたようです。

ここは屯田兵の家です。天井がないので寒かったのだろうと思います。(もちろん屋根はあります)

アイヌは、倭人との交易だけでなく北方へも積極的に交易を行っていて、サハリンにも進出していたようです。それに危機を抱いたサハリンの住民が元の力を借りて、アイヌとの戦いを40年近くもやっていたそうです。アイヌは戦いを好まないとの認識は違っていたかもしれません。そもそもアイヌにもいろんなアイヌがあるのですが…。

アイヌの装飾品の展示です。

北海道の地質に関しての展示です。成り立ちに関する説明がありましたが、よく理解できませんでした。写真を撮ってきましたので帰ってじっくり見てみたいと思います。

その後、旭川市にあるコープさっぽろ 神楽店で食材を調達し、昨日と同じ湯らん銭 旭川店490円で汗を流し、道の駅 あさひかわに戻ってきました。

今日も、ここに泊まります。

暑いです。

では、また明日。

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