いつも真面目な話を「コラム」として記載しているので、たまには砕けた話を「つぶやき」として書いてみたいと思います。
今から5年前のことです。本当かデマか3・11[人工地震説の根拠]衝撃検証という本を買いました。それは、写真の裏表紙にも書いてあるのですけれど
福島原発の近傍で怒った震源の位置 なぜこのような規則的な配列に並ぶのか あなたはその答えを知りたくはないだろうか?
と言う注釈が付いていたからです。まんまとそのキャッチコピーにはまるように買ってしまいました。裏表紙の写真にもあるように震源地をプロットすると発生場所に規則性があるというのです。ちょっと、胡散臭いですよね。
ところが読み進めると、3月11日に発生した初期データにはおかしいところがあるらしいのです。発生時間を見てみると
1回目 14時46分 第1波の津波発生
2回目 15時06分 第2波の津波発生
3回目 15時26分 第3波の津波発生
4回目 15時46分 第4波の津波発生
お気づきでしょうか? 発生時間がちょうど20分間隔なのです。著者はこれを起爆剤を使用して起こした人工地震である証拠だと言うのです。それにしても自然現象にしては確かにおかしい気もしますよね。
また、後日静岡、山梨で発生した地震の発生位置は正方形になっているし、福島近辺で発生した地震の位置は背表紙にあるように碁盤の目のように整列するのだそうです。ここまで来ると、さすがに嘘だろうと思いましたので、自分でデータを検証してみました。
これはネットを使って探してきた震源地をプロットしてある資料です。確かに整列しているように見えます。本当なのだろうか?
地図の中から4ポイントを抜き出して実際にその位置で発生したのかを気象庁のデータだったと思いますけれど付き合わせてみました。
何と、合ってました!
おおお〜!と一人で盛り上がり、これは大変なことを知ってしまったとかなり興奮をしました。著者によると海洋深部深査船ちきゅうを使って、海底のそこ深くに小型の水素爆弾を仕掛けて、それで地震を起こしていると言うことでした。
地震の波形が通常の地震と違って、爆発物を使って起こした振動と似ているなど、いろいろ書いてありました。半分くらい読み進んだ頃でしょうか。やっぱり何か変だなぁと思い、もう一度発生位置を確認してみることにしました。緯度と経度の小数点以下の桁数が少ないような気がしました。
もっと桁数の多いデータはないのだろうかと探しました。
ありました。画像が小さくて見えないかもしれませんけれど、小数点第一位までだったものに対して第四位まで記載したものがありました。
そうなのです。第一位で丸めたデータを使ってプロットしたから当然離散的なものになったと言うわけです。つまり発生場所が規則的に配列するということは全くありませんでした。気象庁は即効性を重視するために緯度、経度は小数点第一位でまず発表し、その後詳細な分析を行って正確な位置を算出し記録に残すのだそうです。
な〜んだと言うことで、半分まで読んだ本の先を読む気がしなくなってやめてしまいました。今になって改めて見てみると冒頭の20分間隔は説明できないし、他にもなぜだかわからない話が幾つか載っていました。すべてを否定しないほうがいいかもしれません。
ところで、この話を読んだ時に面白いと思って某SNS(顔本)にアップしようと記載し始めたところ、記述をリアルタイムにフィルタで追いかけているようで、ある(危ない人が使うと思われる)言葉になると何度やってもフリーズしてしまうという現象に遭遇しました。それでアップ出来ずじまいだったのですけれども、この話の方が怖いような気がします。今回ブログを作ったので改めて書いてみました。どこかのブラックリストに載るのでしょうか?
3.11からもうすぐ9年になります。改めてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。