これから生まれてくるであろう子供を身籠ったご夫婦にこのコラムを捧げます。
子育ては、子供が産まれてから始まると思っていませんか。
そうではありません。子供を身籠った時点から始まっています。子供が産まれてくるまでの間は、夫婦間で自分たちの子供をどのように育てるのかをよく話し合う大事な期間なのです。すでに始まっているのです。
たとえば、
子供が悪いことをした時に叱る際、2人で同時に叱らないようにしよう。
父親が叱ったら、母親は黙って子供の逃げ道になってあげよう。
その上で、母親は子供が落ち着いてからどうしてお父さんに叱られたのかを優しく諭してあげる役回りを演じよう。
と言った子供を育てていく上での取り決めなどを話しましょう。
子育ては母親だけ、あるいは父親だけがやるものではありません。2人で力を合わせてやっていくものです。そう考えると2人で話すべきことがたくさんあるはずです。
実際に子供が産まれると子供を中心に世の中が目まぐるしく動いていくので、そう言った大事なことを話している余裕はないかもしれません。
可愛い、可愛いと言っている間に、歩くようになり、幼稚園に通い、小学生、中学生、反抗期かと思っていたら、高校生、気がついたら大学生で家を出ていきました。
となるかもしれません。
その時でなければできないことがあります。そのタイミングを逃さないように今十分話し合う時間を設けてほしいです。
このコラムを書いていて自分もおじいちゃんになるための準備をする大事な期間であることに気付かされました。
自分にとっての「壺の話」こんな話をご存知でしょうか。この話はある大事なことを教えてくれる話です。
ある大学でこんな授業があったという。
「クイズの時間だ」...