写真は今回の旅で通ったルート
2022年4月2日から4月24日までの22泊23日の甲信越地方、富山県を巡る旅を終え無事帰宅することができました。今回の旅は、これまでと違って事前に明確な目的地を決めず、いわゆる「ぶらり旅」と称し気ままな旅を楽しみました。
実際にやってみると、今までの旅では味わうことのない良さを感じることができました。多くの人の優しさに触れることができたことに加え、夫婦共々「石」の魅力に取り憑かれるオマケまで付きました。これから日本中を旅する際の楽しみがひとつ増えました。
天候については数日だけ雨に降られましたけれども、関東地方が雨続きの時に北陸地方が晴天続きといった状況からすると天候に恵まれたと思っています。
今回も、この旅を振り返って簡単にまとめておきたいと思います。
宿泊地
日にち | 名称 | 所在地 |
4/2 | 道の駅 南きよさと | 山梨県北杜市 |
4/3 | 道の駅 にらさき | 山梨県韮崎市 |
4/4 | 道の駅 南きよさと | 山梨県北杜市 |
4/5 | 道の駅 みまき | 長野県東御市 |
4/6 | 道の駅 上田 道と川の駅 | 長野県上田市 |
4/7 | 道の駅 オアシスおぶせ | 長野県小布施町 |
4/8 | 道の駅 しなの | 長野県信濃町 |
4/9 | 道の駅 うみてらす名立 | 新潟県上越市 |
4/10 | 道の駅 親不知ピアパーク | 新潟県糸魚川市 |
4/11 | 道の駅 うなづき | 富山県黒部市 |
4/12 | 海の駅 蜃気楼 | 富山県魚津市 |
4/13 | 道の駅 カモンパーク新湊 | 富山県射水市 |
4/14 | 道の駅 万葉の里 高岡 | 富山県高岡市 |
4/15 | 道の駅 庄川 | 富山県砺波市 |
4/16 | 道の駅 カモンパーク新湊 | 富山県射水市 |
4/17 | 道の駅 親不知ピアパーク | 新潟県糸魚川市 |
4/18 | 道の駅 うみてらす名立 | 新潟県上越市 |
4/19 | 道の駅 しなの | 長野県信濃町 |
4/20 | 道の駅 上田 道と川の駅 | 長野県上田市 |
4/21 | 道の駅 みまき | 長野県東御市 |
4/22 | 道の駅 小坂田公園 | 長野県塩尻市 |
4/23 | 道の駅 信州蔦木宿 | 長野県富士見町 |
おもな訪問先
- お舟石古墳(山梨県甲斐市):スーパーの横に石を積み上げた史跡あり
- 宇宙神代桜第1号(山梨県北杜市):約8ヶ月間、無重力の中で過ごした種子が育った桜
- 山高神代ザクラ(山梨県北杜市):樹齢約2000年になる日本最古の桜
- 龍岡城跡(長野県佐久市):函館五稜郭の4年後に作られた日本に2つある五稜郭のひとつ
- 龍岡城御台所(長野県佐久市):外のみ。2週間前までに原則20名以上の団体で要予約。
- 龍岡城桝形(長野県佐久市):跡城郭への出入口にある方形空間を囲んで築かれた箱形石垣
- 蕃松院(長野県佐久市):依田信蕃の菩提を弔うため長男の依田康国が建てたお寺
- 新海三社神社(長野県佐久市):ここの三重塔は見る目が出来てから一番美しいかも
- 雨川ダム湖(長野県佐久市):エメラルドグリーンをしたダム湖
- 鼻顔稲荷神社(長野県佐久市):日本五大稲荷の一つに数えられる神社
- 岩村田ヒカリゴケ(長野県佐久市):洞窟を外から覗くと緑色に光る部分あり
- 伊波保神社(長野県上田市):竹内八十吉の彫刻(丁令威仙人、琴高仙人)あり
- 天神宮の大きな欅(長野県上田市):樹齢数千年の欅、長野県で2番目の大木
- 堀川神社(長野県上田市):本殿向拝虹梁、海老虹梁、羽目に竹内八十吉の凄い彫刻あり
- 信濃国分寺(長野県上田市):撞ける鐘楼の天井がきれい。本堂の彫刻が竹内八十吉
- 荒神宮参上神社(長野県上田市):凄い彫刻の向拝虹梁、海老虹梁あり
- 半過岩鼻(長野県上田市):柱状節理が発達した石英角閃石ひん岩の山に大きな穴あり
- 坂城町鉄の展示館(長野県坂城町):日本刀の美しさや作り方を学べる施設
- 坂木宿 ふるさと歴史館(長野県坂城町):戦国時代に生きた村上義清などの資料を展示
- 坂城町 文化財センター(長野県坂城町):土器などの文化財を展示した施設
- 武水別神社(長野県千曲市):水を司る神の武水別神が祀られた神社
- 川中島古戦場史跡公園(長野県長野市):武田信玄と上杉謙信の川中島古戦場にある公園
- 浄光寺(長野県小布施町):仁王門を過ぎて石段を登ると重文に指定された薬師堂あり
- 北斎館(長野県小布施町):葛飾北斎の展示館。SNSを含む個人使用に限り写真撮影可
- 苗名滝 駐車場(新潟県妙高市):雪のため駐車場先の川までしか行けず。GW前頃から可
- 妙高高原ビジターセンター/いもり池(新潟県妙高市):妙高山が映ってきれいに見える池
- 上越市埋蔵文化財センター(新潟県上越市):企画展示 越後上越 謙信公と春日山城展拝見
- 居多神社(新潟県上越市):彌彦神社、天津神社とともに、越後国一宮
- 五智国分寺(新潟県上越市):十二支と十二孝の彫刻が嵌め込まれた三重塔あり
- ヒスイ海岸(押上海岸)(新潟県糸魚川市):ヒスイを見つけることができる海岸のひとつ
- 天津神社・奴奈川神社(新潟県糸魚川市):12代景行天皇の御代の創設とされる古い神社
- 糸魚川フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市):石の鑑定もしてくれる博物館
- 長者ケ原考古館(新潟県糸魚川市):長者ケ原遺跡の説明と土器を展示
- フォッサマグナパーク(新潟県糸魚川市):約4億年前と約1,600万年前の岩石の継ぎ目
- 親不知レンガトンネル(新潟県糸魚川市):昭和40年(1965年)に廃線になったトンネル
- ヒスイ海岸観光交流拠点施設 ヒスイテラス(富山県朝日町):ヒスイを判定してくれる
- 宮崎・境海岸(富山県朝日町):数ある海岸のうち、ここが一番のヒスイポイントかも
- 宮崎鹿嶋神社(富山県朝日町):向拝下に凄い彫刻あり
- 明日山 法福寺(富山県黒部市):明日の大桜という高さ13mのエドヒガンザクラあり
- 舟川べり桜並木(富山県朝日町):春の四重奏(残雪の山、桜、菜の花、チューリップ)
- 杉沢の沢スギ(富山県入善町):小川が流れ地下水の湧出する海岸に近い地域あるスギ林
- 高瀬湧水の庭(富山県入善町):黒部川右岸の自噴地帯の代表的な一つ
- ほたるいかミュージアム(富山県滑川市):ホタルイカがいる季節であれば行く価値があり
- 中島閘門(富山県富山市):水位差2.5mを2対の扉で調節するパナマ運河式の閘門
- ミュゼふくおかカメラ館(富山県高岡市):安藤忠雄氏らしい機能性と美しさの建物
- 井波彫刻総合会館(富山県砺波市):砺波市の彫刻を展示・販売している施設
- 海王丸パーク(富山県射水市):海王丸を展示している公園
- 青海シーサイドパーク(富山県糸魚川市):須沢にあるヒスイが見つかる海岸
- 高田寺町(新潟県上越市):63箇所の寺院が軒を連ねる町
- 浄土真宗浄興寺派本山浄興寺(新潟県上越市):親鸞聖人の本廟がある寺町のお寺
- 前島記念館(新潟県上越市):日本近代郵便の父と言われる前島密を記念した展示館
- 野尻湖ナウマンゾウ博物館(長野県信濃町):野尻湖畔で見つかるナウマンゾウの博物館
- 森将軍塚古墳(長野県千曲市):長野県最大の全長100mに及ぶ前方後円墳(再訪)
- 上田城跡公園(長野県上田市):徳川軍を2度にわたって撃退したことで有名な城
- 眞田神社(長野県上田市):御祭神は真田氏、仙石氏、松平氏という歴代の上田城主
- 上田市立博物館(長野県上田市):上田城と歴代の上田城主などを展示する博物館
- 崇福山 安楽寺(長野県上田市):日本で唯一の木造八角三重塔あり
- 北向観音堂(長野県上田市):長野市善光寺と向かい合うように北を向いている本堂あり
- 長谷川豆腐店(長野県上田市):焼き油揚げがうまい
- ミュージアム鉱研 地球の宝石箱(長野県塩尻市):たくさんの岩石や鉱物の展示物あり
- 岡谷蚕糸博物館 シルクファクトおかや(長野県岡谷市):繰糸の作業を見られる工場
- 多留姫の滝(長野県茅野市):多留姫神社のすぐ脇にある落差10mほどの滝
- 水車の里公園(山梨県北杜市):甲斐駒ヶ岳など南アルプス山脈の麓にある水車小屋
- 山梨県立考古博物館(山梨県甲府市):土器や石器の他、古墳がある公園あり
総走行距離、日数
総走行距離:1496.6Km(65.0Km/日)
日数:22泊23日
走行ルート
行き(4/2〜4/15)のルート
ぶらり旅のため目的地は決めていなかったものの、漠然と草津温泉から群馬を観て回ろうと思っておりました。ところが長野県須坂市から草津温泉に抜ける県道466号線が通行止めになっていたため群馬に行くことをやめ日本海側に出ることにしました。新潟県上越市まで出た後、東ヘ向かうルートは北海道に行くときに使った(また使う可能性がある)ルートのため西へ向かいました。
帰り(4/16〜4/24)のルート
上越市から西に進路を取った直後は、そのまま富山県を抜け、石川県金沢市の方へ行く予定でした。ところが新潟県のヒスイ海岸(押上海岸)でやったヒスイ探しが忘れられず富山県砺波市からヒスイ海岸に戻ることにしました。そして富山県朝日町から新潟県糸魚川市近辺をいったり来たりしてヒスイを探した後、帰路につきました。東御市から佐久市に行くはずがミュージアム鉱研 地球の宝石箱という石の博物館が塩尻市にあることを知り、そこに寄って帰ってきました。その途中に通った和田峠は黒曜石の採取地であることも知りました。今回の旅は途中から完全に「石」を中心に行動する旅になりました(笑)
読めるようになった地名
何度も行っているところなので、今回の旅では市町村名で読めない地名はありませんでした。
気づき、振り返り、今後のために
- 最終目的地を決めないで出発する、いわゆる「ぶらり旅」はすごく面白いことに気づいた。気の向くままに、「進む」、「留まる」、「戻る」、「方向を変える」など何でもありなのが本当の旅なのだとわかった。おそらく人間が本来持っている探究心をくすぐる行動だからではないかと思う。
- その行動のおかげで「石」の魅力を発見し、それに取り憑かれてしまった。とにかく面白い。今まで、この魅力を知らずして日本の海岸を回っていたのは非常にもったいなことをしたと思う。これから(すでに始めているが)石についてたくさん勉強し知識を深めながら旅をしたい。
- 今回行った新潟、富山の道の駅には、手作りの惣菜を置いているところがほとんどなかった。道の駅が地域の活性化に繋がっていないのか、スーパーが強すぎるのか、何がそうさせているのか理由を知りたいと思っている。
- 温泉成分表の中に水素イオン濃度(pH値)の記載がない温泉が多かった。
- 春になったら、雪山以外は行けると思っていたら大間違いであることがわかった。雪のための通行止めがあって、まだ冬なんだと再認識した。そう言えば、東北・北海道でも冬期は閉業中の施設が春になっても閉館中ということを思い出した。まったく学習できていない。
- 雨の日の過ごし方をもう少し考えないといけない。博物館系、モールでショッピング、古本屋、洗濯などが考えられるけれど、せっかくそこに来ているのだから、そこでなければできないことを考えたい。
- 石が好きな人に悪い人はいないことがわかった。いい人たちばかりだった。(自分たちは除いて)
今回は、もう一度会いたいと思える人にたくさん出会うことができた旅でした。
以上、簡単ではありますが、今回の旅の無事に感謝してまとめとさせていただきます。(礼)