新潟県長岡市にある金峯神社
13日目:新潟県十日町市〜長岡市
走行距離 52.1Km
馬高・三十稲場遺跡は、遺跡を観るというよりも、自然を観察するという観点で面白かったです。いろんなものがありました。馬高縄文館は、学芸員の方と話をすることが出来て、とても勉強になりました。やはり博物館は学芸員の方の説明を聞くに限りますね。
Contents
出発
長岡市 道の駅 ながおか花火館

ここの道の駅は、高速道路のサービスエリアのような道の駅です。

フードコートがあります。花火館というだけあって天井のライトが花火になっていました。

昨日の夕食はマジックアワーの素晴らしい景色を観ながらの食事でした。6月8日に買った牧野酒造の特別純米 大盃は、美味しいけれど自分たちの好みの味とは少し違っていました。しかし、景色もいいし、好きな曲を聞きながら「毎日、楽しいな〜」を連発しながらの晩酌でした。

そして、朝です。晴れました。
昨日、途中で寝てたでしょ
曲が「ラジオ体操」の曲になっても起きなくて、それ聞いてたんだから
まったく知らない
どうやら疲れて、寝落ちしてしまったようです。

車中泊の人たちがそれなりにいます。

大型車のエリアは満車状態です。

トイレも、すごくきれいです。

昨日、売店で多くの人が買っていくので美味しいに違いないと、今日の朝ご飯にすることにした笹だんごです。新潟の名物のようです。

笹の香りが車の中に漂います。これは、「ちまきじゃないのか」と言いながら、紐解きます。すごくたくさん結び目があります。

よもぎを練り込んだ餅の中につぶあんが入っていました。想像どおりの味ですが、自分たちには少し甘すぎました。普通のつぶあんより甘いと思います。このあたりの方々は、甘い餡が好きなのだろうと思いました。
訪問先
長岡市 馬高・三十稲場遺跡

駐車場は、遺跡の隣に広い駐車場がありました。

馬高・三十稲場遺跡(うまたか・さんじゅういなば)に関する説明です。最初に、馬高遺跡の北のムラ、南のムラを観て、三十稲場遺跡に行きました。

縄文中期の馬高遺跡の北のムラです。

四角い掘立柱建物がありました。こんな形の建物はあまり観たことがないですね。地面から上の部分は、四角い住居跡から推測されたのだろうと思っています。

中はこのような感じでした。

炉じゃないですね。

2階があります。何をもとにこの家の構造を推測されたのか聞けばよかったとブログを書きながら思っています。
次に行った南のムラには何もありませんでした。

観察の池です。

小さなザリガニがいます。よく見えませんがニホンザリガニでしょうかね。

三十稲場遺跡に入っていきます。


森の中です。

グミがなっています。

たくさんなっています。下にも落ちています。真っ赤な実をひとつ食べてみました。あまり甘くはなく、渋みが口に残ります。

森を抜けて行けるものと思っていたのですが、行き止まりでした。

蕨がたくさんありました。採りません。

何かの豆ですね。

スモモらしいです。

クルミの木があると書いてありましたが、これがクルミの殻ですかね。

栗が落ちてました。ずっと拾われずにここにあったのですね。
長岡市 馬高縄文館

猪風来さんの「土夢華・宇宙創生」という作品だそうです。

最近、見分けられるようになった王冠型土器と火焔型土器のオブジェがありました。

長岡市の中道遺跡にあった炉跡を現地で切り取って、ここで保存しているのだそうです。縄文中期の炉のようです。

これは、バラバラの破片を組み合わせて完全な形になったものとしては、最初の火焔型土器なのだそうです。

これまで、多くの火焔型土器を観てきましたが、完全な形で出土してくる火焔型土器はほぼなく、みな修復されているのだそうです。十日町市博物館にあった国宝も含めてそうらしいです。この最初に発見された火焔型土器は国宝になってもおかしくないと思うのですが国宝ではありませんでした。
ここから団体さんに説明されているガイドさんの話を聞いて周りました。

年代ごとに発掘される黒曜石の原産地がことなるのだそうです。これによって、その時期にどの地方との交流が盛んだったのかがわかると思われています。
- この3つが初期の火焔型土器で円筒形に近い、このあと上に向かって太くなる形状へと変わっていく
- 左上が現時点で一番小さな火焔型土器
- 火焔型土器と火炎土器の違いについて書いてある

玉を作るための道具

最初に発見された火焔型土器の複製品です。同じくらいの重さで作られており持ち上げることができるようになっていました。今、展示されているものは別の複製品を作るための型を取る際に表面がはがれてしまい発見時のものから微妙に違っているらしいです。この複製品は、型を取る前の写真から精巧に形を再現したため発見当時のものに近いとのことでした。
団体さん向けの説明が終わったあとに、別の学芸員さんが話しかけてこられて、いろいろ教えていただきました。火焔型土器は信濃川流域に多く分布しているのですが、長野県側に入ると(つまり千曲川になると)ぱったりと出土しなくなるのだそうです。縄文時代の文化圏の境目が、そのまま越後と信州に引き継がれて、今の新潟県、長野県に別れているのだろうとのことでした。
すごく勉強になった博物館でした。小さな博物館ですが1時間20分もいました。
長岡市 金峯神社

駐車場は、参道の前の道を入ったところにありました。少し離れたところにも新しく出来た駐車場がありました。

手水舎です。

金峯(きんぷ)神社です。

推定樹齢800年の蔵王の大欅です。

風鈴の音がとても涼しく感じる境内でした。

唐破風向拝が付いた銅板葺千鳥破風付き入母屋造です。

懸魚や向拝中備の彫刻が目を惹きましたが

手挟の彫刻が一番素晴らしかったです。

本殿はよく見えませんでした。御祭神は金山彦命(かなやまひこのみこと)で鉱山の神様です。
長岡市 蔵王堂城跡

金峯神社の隣には、蔵王堂城跡があります。この石橋を渡ったところにあります。

これです。蔵王堂城は上杉謙信の叔父にあたる長尾為重の居城として知られています。

一時期、蔵王堂城の城主だった堀 直寄公の銅像がありました。

蔵王堂城の遺構は、お掘と土塁のみでした。
お昼ごはん
長岡市 西欧料理ふかがわ

今日のお昼は、昨日泊まった道の駅 ながおか花火館に戻ってきました。

ここにあるフードコートの中のお店のひとつである

西欧料理ふかがわでいただきました。

口コミを見ていたところ、ハンバーグのクリームが食べたことのない味でしたと書いてありましたので、それにしました。ハンバーグクリーム(ライス)1,680円です。

ガラス製のフタがしてあります。フードコートでいただく料理とは思えないくらい上品な感じです。

蓋を明けるとハンバーグの上に目玉焼きが載って、その上からクリームソースがかかっています。

よく考えたら、食べたことのない味も何も、僕はホワイトソースやクリームなど、あまり食べないので、味が変わっているのかどうなのかもよくわかりませんでした。ハンバーグは普通の味でした。

今日のご満悦おばさんは、ナポリタンセット1,480円です。見本の写真は、この上にかぼちゃなどの野菜が載っているのに載っていませんでした。
「怒髪天を衝く」とは、まさにこの人の今の状態を言うのでありまして、ご立腹おばさん怒髪天バージョンにお成りあそばされました。
このあと、「ひどい」「おかしい」「ずるい」などの類の話をずっと聞かされる羽目になりました。味の感想などとても聞ける状態ではございません。
まあ、いろんなことがあるのが旅というものでございます。
食材調達
長岡市 JAえちご中越 農産物直売所 なじら~て 関原店

馬高縄文館の真向かいにファーマーズマーケットがありましたので、行ってみました。

ずっと、三年味噌を探していたのですがありません。もうお味噌が切れるので、これを買いました。新潟県産有機栽培コシヒカリ、新潟県産の大豆、赤穂の天日塩、酒精なしで、この値段だったら買いかなと思いました。ちなみに道の駅で売っているお味噌はスーパーにあるお味噌に比べて内容の割に安いです。引き続き三年味噌は探し続けます。
お風呂
長岡市 エコトピア寿

500円です。
所感:隣の焼却炉の排熱を利用した入浴施設だと思われます。白タイル貼りの福祉施設のような浴室です。プールもあり同じ脱衣所なので間違えないようにしなければいけません。
浴場諸元 泉質:沸かし湯、内湯1(20㎡ ジェットバス3)、露天1(2.5m x 1.5m)、サウナ1(ドライ 2段7人)、水風呂1、洗い場8ヶ所
到着
見附市 道の駅 パティオにいがた

今日の最終目的地に着きました。

車がたくさん駐まっています。

嫌な予感は当たるもので、三年味噌がありました。先ほど買ったばかりですが、めったにないものだけに、これも買いました。
いろんなことがあるのが旅というものでございます。
では、また明日。