和歌山県那智勝浦町にある青岸渡寺 三重塔
18日目:和歌山那智勝浦町〜和歌山県古座川町
走行距離 40.1Km
今日は日本三大瀑布のひとつである那智の滝を観て、熊野三山の三社めである熊野那智大社を参拝しました。念願の黒マグロは食べそびれましたが、ゆず果汁は手に入れることができました。
道の駅 なちの朝です。土曜日の夜に比べると車中泊をする人は減りました。
那智勝浦町にある那智の滝入口から100mほど登ったところにある有料駐車場500円に駐めました。前回と同じところです。ここに駐めて、滝を観て、青岸渡寺、熊野那智大社まで歩いて登っていきます。
ここから飛瀧神社 (ひろうじんじゃ)に入っていきます。
このように脇が苔むした石段を降りていきます。
飛瀧神社と日本三大瀑布のひとつである那智の滝です。
熊野信仰が、もともと自然崇拝であったことは以前述べましたが、ここの飛瀧神社は、この滝が御神体となっています。
参拝を終えると参道を引き返します。なかなか渋い参道です。
ここからは、写真中央にある道を登っていきます。
このような石段が続きます。
この道は熊野古道の中辺路(なかへち)という道になるようです。
途中、建物があった跡と思われる礎石がありました。ここは那智御瀧の遥拝所で熊野那智大社の例大祭の時に扇立て神事を行う聖地なのだそうです。
青岸渡寺 三重塔に着きました。前回来た時は、ただ美しい三重塔としか思いませんでした。
今回は、斗栱が三手先になっていることや垂木が平行垂木になっている点など細部に目が行くようになりました。
それにしても、この三重塔は今まで観てきた三重塔の中で一番美しいと思います。それがなぜだかをしばらく考えていました。
朱色がきれいなのか、いやこれまでにも朱色の塔はたくさんありましたし、ここまで美しいとは思いませんでした。
いろいろ考えた結果、自分なりの結論はこうです。この塔は、三重四層の造りだと思いますが三層めの欄干がある部分が小さくくびれたように造られているところが美しく魅せる設計なのではないかと思いました。
そのくびれたところがわからないような位置から観ると、普通の三重塔と変わりがないことから、この説は結構正しいのではないかと思いました。この美しさは男性にしかわからないのかもしれません。
ところで、この青岸渡寺の三重塔と那智の滝を一番美しく写すことができるポイントは、この建物の先っぽではないかと思っています。ただし、この建物は関係者以外立ち入り禁止でした。柵が開いているので人がいれば断って入れそうな気もしましたが、早朝で誰もいませんでした。
那智山 青岸渡寺のお堂です。
ここには直径が1.4mある日本一の鰐口がありました。残念ながらお堂内は写真撮影が禁止でした。
熊野那智大社です。
拝殿は軒唐破風の付いた入母屋造で、
本殿は春日造(熊野造)です。御祭神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)です。
隣に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと:八咫烏)を祀った御縣彦社(みあがたひこしゃ)がありました。
那智の樟です。根幹部が空洞化していて樟霊社胎内くぐりと言って、その空洞を通り抜けることができます。有料です。
駐車場まで戻ってきました。所要時間は約1時間半でした。
その後、那智勝浦町にあるAコープ なち店と那智勝浦町にあるエバグリーン 勝浦店(お水や炭酸、お酒等が安いのです)で食材を調達しました。
今回の旅で行きたかったところの一つであるまぐろのヤマキです。那智勝浦で唯一黒まぐろをいただくことができるところなのですが、今日は休みなのです。昨日のお昼に来れたのですが、近くにいることに気づくのが遅かったのです。このあたりに来た時には必ず行っていたのですが、残念です。
ところが、那智勝浦漁港は生まぐろ水揚げ量日本一で、マグロのお店がたくさんあります。
ということで、今日のお昼は、那智勝浦町にあるお食事処 大和でいただきました。車は、勝浦漁協のとなりの市場の2階にある駐車場に駐めさせていただきました。
今日のご満悦おばさんは、大和丼2,300円(小鉢1品、味噌汁、漬物付き)です。
そして、自分は、まぐろのヤマキで食べられなかった腹いせ、いや、残念な気持ちを慰める意味で、大和DX丼(小鉢1品、味噌汁、漬物付き)2,850円です。今日のまぐろは、キハダとメバチでした。お刺身は、たくさんあると飽きてしまうのですが、ご飯と一緒だとまったく問題なく最後まで美味しくいただけることがわかりました。何事も中途半端はよくなく、まぐろを食べた幸せ感でいっぱいになりました。
市場ではまぐろを水揚げしていました。普通の靴では立入禁止のため遠くから一部分だけ写真を撮らせていただきました。
今日のお風呂は、那智勝浦町 きよもん湯500円です。
所感:タイル張りの普通の浴室です。源泉掛け流してお湯がじゃぶじゃぶ流れ出ています。その音が何とも言えない雰囲気を漂わせています。お湯が新鮮で気泡が付くし、硫黄のような香りがします。
温泉諸元 泉質:アルカリ性単純温泉(低張性 アルカリ性 温泉)、加水 不明、加温 不明、濾過循環 不明、消毒 不明、pH9.6、源泉温度 41.3℃、メタけい酸 55.6mg、炭酸水素イオン 19.2mg、ラドン ーx 10^-10Ci/kg、内湯1(3m x 5m)、洗い場6ヶ所、とろみ度 ★☆☆☆☆、気泡 少
太地町にある道の駅 たいじに立ち寄りました。防災設備を作るために工事をしていました。
泊まったことはありませんが、以前立ち寄ったことがあり懐かしいです。
古座川町にある道の駅 虫喰岩に着きました。
ここの道の駅の前には虫喰岩があります。
ここのタフォニはすごいです。
中の空洞が繋がっているのです。(苦手な方がいたらごめんなさい)
ここの道の駅に来た目的は、写真右側のゆず果汁を買うためです。日本中でゆず果汁を買っていますが、このゆず果汁が一番美味しいです。
左側のゆず果汁は種から育てた柚子の木(実生というらしい)の果汁で、もっと香りが強くて美味しいらしいです。テレビ番組のポツンと一軒家に出た後口さんという方が作られているそうです。最初は話題性があって売れたのですが、その後、美味しいということでリピーターが増えたとのことでした。
ここの道の駅は、明日と明後日が定休日のため今日買うことが出来て良かったです。
そもそも、なぜここ古座川のゆずが美味しいのかについては、ここは寒暖の差が激しく、それがゆずを美味しくするのだそうです。
ゆずは、11月が収穫なのですが、ここの道の駅の前のゆずの木は栽培している人の手が届かず、上の方にゆずが残ったままになっていました。普通はもっと木の高さが低いらしいです。
もう少し暖かくなったら、焼酎の炭酸割りにこのゆず果汁を入れていただくつもりです。日本中を旅して、日本で一番美味しい産地のものをいただくことほど旅人冥利に尽きることはありません。
今日は、ここに泊まります。
では、また明日。