写真は長野県小諸市にある釈尊寺布引観音の観音堂
長野県小諸市の布引渓谷の山の中にある釈尊寺布引観音を紹介します。
布引渓谷は、千曲川沿いにある「信濃邪馬渓」とも呼ばれる渓谷です。断崖絶壁の下を道路が走っていますので、下から観る景色だけでも楽しむことができます。(わき見運転注意)ただし、渓谷の絶景を期待していくと少し期待外れになるかもしれません。
その布引渓谷の中でも、今回紹介する釈尊寺布引観音は見事な懸造の観音堂と、そこに至るまでの数々の見どころが魅力の寺院です。
駐車場は、千曲川沿いの道路に面した布引観音参道駐車場を利用します。8〜10台くらいのスペースがあります。渓谷の裏側から細い道を車で登って臨時駐車場に駐めることもできるようですが、足腰に自信のある方はぜひ正面から行って、景色を楽しんでいただきたいと思います。
この駐車場にはトイレがあります。この先トイレがありませんので、ここで用を済ませて登られることをおすすめします。ちなみに、トイレの前は身障者用の駐車スペースとなっています。
この駐車場には、布引観音に伝わる話と
観音堂までにある見どころが詳細されていますので、目を通して行かれると良いと思います。
ここから本堂まで、約20分の登りになります。
岩が聳り立つ細い道を登って行きます。
その景色は単調ではなく、さまざまに変わりますので登っていて辛くはありません。(あくまで個人の感想です)
小さな滝があったり
美しい緑があったり
本当に
周りの景色が
楽しめるところです。
季節によっても見え方が違うのではないかと思います。
先ほどの看板にあった見どころのひとつ、見守り地蔵です。確かにこの参道には無数のお地蔵さん、石仏、木仏があります。
牛岩です。牛の姿が現れているとありますが、どこに牛がいるのか自分は見つけられませんでした。
さらに斜面は急になっていきます。
不動滝です。岩の上に不動尊が安置されていることからその名前が付きました。
ゆっくりと登りながら、そろそろ20分になろうかという頃、頭上に何やら建物が見えてきました。観音堂です。
この観音堂が見えてくると、すぐに山門(仁王門)が現れます。
仁王様もいらっしゃいます。阿形と
吽形です。
この山門の右側から観音堂がよく見えます。それにしても使用されている柱がものすごく長いことに驚きます。
以前は、この山門を潜ってさらに登っていったのでしょうけれど、今は山門の左側に道があり、そちらを登っていきます。
登れば、登るほど観音堂がよく見えるようになります。
境内から見た観音堂です。
本堂です。右手に見えるのは護摩堂です。
境内からの観音堂と観音様がいい感じです。
この観音堂に行くためには本堂の右側にある護摩堂の横の道をさらに進みます。
岩に埋め込まれた太子堂です。
この太子堂の右側にトンネルがあります。
その向こうに観音堂があります。
釈尊寺布引観音 観音堂宮殿です。正嘉2年(1258年)に建立されました。国の重要文化財に指定されています。
龍の彫刻が水引虹梁の朱色に映えて美しいです。
天井にも絵が描いてありました。
宮殿から見る本殿です。
こんなところに家があったら、いいでしょうね。でも買い物が大変か。
来た道を戻ります。来る時には宮殿に気を取られて気づかなかったお地蔵さんが岩の中にありました。
宮殿の見納めです。
それにしても、すごいところにお寺を造ったものです。
トンネルの脇にも観音像があります。
ふたたび太子堂です。
素晴らしいところでした。
ちなみに、この時点で9時です。宮殿に陽が当たっているのは、せいぜいこの後10時くらいまででしょうか。いい写真を撮りたい方は朝の早めの時間に行かれることをおすすめします。
駐車場の地図を掲載しておきます。
ちなみに、下山された後は、近くにある布引観音温泉をおすすめします。決して綺麗ではありませんし、湯量も安定していません。しかし、薄暗い昭和の感じがお好きな方にはいい温泉だと思います。