一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し
福沢諭吉の言葉です。現代語訳すると、「一生のうちに全く違う人生を体験することは、まるで一人の人間が、二つの体を持つようなものだ」となります。自分の今の気持ちにぴったりの言葉に出会えることができました。
自分はこれまで技術(設計)と人(マネジメント)の世界に生きてきました。自分の頭の中の大半をこれに関係することが占めていたと思います。しかし、退職した今、その知識(スキル)のほとんどを発揮する場面はありません。あえて、そのような生き方とは違う世界に身を置くことも生まれ変わったような気持ちで人生を送れて良いのではないかと考えました。
あらゆる条件が揃って送ることができる第二の人生です。感謝するとともに「歴史と自然」を相手に生きていこうと思っています。自分のためだけでなく、家族のため、日本の人たちのために。
二人分の人生を生きることができると言う福沢諭吉の考え方は面白いと思います。一生懸命生きてきたからこそ、このような考え方ができるのでしょう。だたし、第一の人生だろうが第二の人生だろうが今を精一杯生きることが大事であることに変わりありません。