その「香り」は、スーパーのお惣菜コーナーに行くとよく漂っています。
その「香り」は揚げ物を買うとついてきます。
そう、揚げ物の「香り」です。
自分は凝り性で唐揚げを毎週毎週作っていた頃がありました。手を替え品を替え100回は軽く超えるくらい作りました。
そして、ある時不思議なことに気がつきました。
自分で揚げる唐揚げからは、その「香り」がしないのです。
不思議だなーとずっと思っていました。
ある時、揚げ物を買っていないにもかかわらず同じ「香り」がしました。
クッキングシートと言われるシリコーン樹脂加工耐油紙を加熱するとお惣菜コーナーに漂うその「香り」と同じ香りがすることに気づきました。
そうなのです。今まで揚げ物の香りだと思っていたその「香り」はシリコーンの香りだったのです。業務用の揚げ油には、消泡剤としてシリコーンが添加されています。
そのシリコーンの香りを揚げ物の香りだと思っていたのです。
たぶん、気づいていないで揚げ物の香りだと思っている人がたくさんいると思います。
食欲をそそる揚げ物の香りがシリコーンの香りだったとは、すっかり騙されていました(笑)
ちなみにシリコーンはシロキサン結合による主骨格を持つ、合成高分子化合物の総称で、シリコン(ケイ素 Silicon)とは別物です。