前回このブログに、
神様は今年自分に何を期待しているのだろうか
と書きました。
そして、それとはまったく関係無く偶然選んだ今年最初の本がこれです。
読んでいるうちに、神様がその答えを自分に渡されたのだと思いました。
日本語としては決して難しい本ではないものの、一度読んだだけで言われていることの本質をすべて理解することはできない本かもしれません。
この本は、昭和53年(1978年)に出版され、その後絶版になり長らく復刻が求められていたところ平成31年(2019年)に復刻版として出版されたものです。自分が買った本は、昨年の令和3年(2021年)4月に発行された第19刷です。
この本を読むにあたっては、最後に書いてある執行 草舟(しぎょう そうしゅう)氏の解題を先に読むと良いと思います。古今東西の名作で読んでないものはないと言い切る執行氏が愛する禅と武士道に関する本、三千冊の中で最後の最後でいつでも本当の力を与えてくれた本がこの本だと言っている本です。
自分がこの本を知ったきっかけは、ある記事を読んでいたところ、プロ野球の監督を任された人が、なかなか成果を出せずシーズンオフに岐阜県美濃加茂市にある禅寺・正眼寺にこもって生活を共にしたところ、次の年から毎年優勝するようになったという話を見かけたことによります。その監督が誰なのか本書に記載はないものの、記事によれば読売巨人軍の川上哲治さんらしく、その当時、それをきっかけにちょっとした禅ブームが起きたそうです。その時の話をもとに福井の吉峰寺の関 大徹(せき だいてつ)老師が禅とは何かを述べた話が記事に書いてありました。自分は以前、「禅」に興味を持ち本を読んだものの、まったく理解できず、途中で読むのを辞めたことがあります。でも、そんなことはすっかり忘れていて、この本に興味があって買いました。
関 大徹老師という禅の最高境地を生き切ったすごい人の本です。
求めるものがある人、悩める人にはおすすめの本です。