写真は箱根彫刻の森美術館 2019年11月16日
武漢ウイルスの影響で旅に出ることができません。ようやく落ち着いてきたかなと思ったら天気がパッとしません。もう少し様子を見て出かけたいと思います。そう言うわけで、これまでコラムを書いてきましたけれども、今日は「つぶやき」としてアップしたいと思います。
巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
この言葉を使うことはそうないと思っていました。しかし、この言葉をもってしても言い表せない人物がこの世にいるとは思いませんでした。
Kindleで購入したため本の表紙はAmazonより引用させていただきました。
今話題の「女帝 小池百合子」を読みました。これまで数多くの本を読んできましたけれども、そのどれにも当てはまらない部類の本でした。何とも言えない変な感じの残る本でした。
「東京都の有権者には必読の書と言っても過言ではない」
そう断言できる本であると思います。
素晴らしい本ですので、是非読んでいただきたいと思います。
巧言令色鮮し仁とは、言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者には、誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けているものだということ。
「巧言」とは、口先巧みに言葉をあやつること。
「令色」とは、人にへつらうような愛想のよい顔つきのこと。
「鮮し」は「少なし」と同意だが、原典に沿えば「鮮し」と書く。
「仁」とは、他人を思いやる心を元にして自己を完成させる、最高の徳のこと。
故事ことわざ辞典より
それにしても、この本を書かれたノンフィクション作家の石井妙子さんは、すごい人だと思います。身の危険を顧みず知り得た事実を淡々と公表されたこともさることながら、ひとりの人物の人となりを表現するということがどういうことなのかを知ることができました。膨大な取材時間と資料、それをもとに巧みな表現力で微妙な感情を的確に描写する能力、とてもできるものではありません。すごいと思います。
このブログの「日本の素晴らしい人たち」のカテゴリーで偉人を紹介するにあたり人となりまで書けたらいいなと思っておりましたけれども今回の本を読んで考えが甘かったことを思い知りました。
東京都知事選前に、「真の東京アラート」を発令していただいた石井妙子さんに感謝したいと思います。